崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

石本弘之氏

2010年07月21日 05時05分58秒 | エッセイ
 石本弘之氏は会社を創立して社長として長い間全国的なレベルの経営者であり、つい最近会長に昇格された方であり私の友人である。彼はパステル絵を習い、今は一躍画家のような境地に至っている。昨日新作の海が割れる風景の絵を寄贈してくれた(私の研究室、上列の中央が石本氏の絵)。研究室に飾っておいた。彼の経営哲学のような話は聞いて楽しく有益である。その一つに、会社では3割くらいの人にはただ給料を上げるような状態であるが、彼らを将来有能な社員になるように指導しなければならないというのだ。私はそれに反応して、7割が無駄なような社員を持つ組織が多いのではないか。否、無駄、不要なような人を有用化するのが教育であろう。
 アインシュタインやエジソンのような人によって世界が明るくなり宇宙旅行も可能になった。小数が多数を救うのはいつの時代でも同様である。多数が無駄な存在ではなく、少数の知恵を共有することが大事であろう。組織の大小にかかわらず多数が少数の知恵をやきもち、嫉妬し、無視するのが問題である。少数による支配ではなく、多数が少数を育てていくのが望ましい。無駄な多数が「有用な多数」に変わる社会を造り、維持すべきである。
 談論は彼の高級車の中でも続き、私は彼の車で帰宅した。またVIPになったのである。

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