崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

北朝鮮葬式生中継を視聴

2011年12月29日 05時59分37秒 | エッセイ
昨日午後韓国からのCNNを通して北朝鮮の葬式の生中継を視聴した。零下10度以下の降雪の寒さの中で人民が悲しく厳粛に霊柩車を送る場面はイギリスや日本などでも観る光景であった。社会集団や国家の指導者たちの葬式とか結婚式などが華麗、厳粛に行われたものとそれほど変わりはない。しかし大きく変わっているものがある。北朝鮮では徹底的に独裁者の偶像崇拝のために神格化することである。日本帝国主義の植民地から解放された独立国家が日本の天皇崇拝を形を変えて継承しているのではないだろうか。否、それ以上かもしれない。日本のマスメディアは情報源も持っていないが、批判する立場でもない。ただ「安定」のための防衛をうんぬんするしかない。日本の多くのメディアは礼儀以上のタブーを守りながら毎日のように決まった仲間評論家たちが雑談風にプロパガンダ的に語っている。それは北朝鮮とそれほど本質的に変わっていない。北朝鮮の指導者が変わるときに中国などが「安定」を強調しているが、私は変わるチャンスだと思っている。それはなにより独裁体制の下で苦労している人民のためである。戦前の教科書や「皇国臣民の誓詞」に墨塗りをした日本のように北朝鮮も日本植民地の負の遺産を捨てる時期を迎えることを期待する。日本のマスコミや知識人は「安定」より「改革」を訴えてあげてほしい。
 

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