崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ソウルへ行く道は遠かった

2011年02月08日 06時43分38秒 | エッセイ
 昨日韓国ソウルへ来た。私が1969年から1972年まで3年間勤務した国立民俗博物館の招待で「韓国シャーマニズム特別展諮問会議」に参加するために来ている。午後2時からの会議に間に合わせるために朝早く家を出て、福岡空港に着いて手続きも終えたが、仁川空港が霧のために大幅に遅れるという。定刻に出発してもぎりぎりであるのに遅れるということで不安になった。他のルーツ、釜山経由などを考え、KAL職員と相談したがほかに方法がないといわれた。時間に間に合わせようとしても不可であり、韓国の博物館担当者に放棄する意思を伝えた。が遅くても来て欲しいといわれた。飛行機は2時間以上遅れて12時50分に出発した。見下ろせる朝鮮半島は雪を被って東洋画のようにきれい。座席は飛行機の後ろで早く降りるのが難しい。その旨乗務員に相談したら親切にも前の方へ移動させてくれた。一番早く出て出版社洪鐘和社長の車で会議室に1時間15分送れて入った。それからも2時間以上会議をした。後に韓国レストランで歓迎会を受けて、ソウルのど真ん中のホテルの広い部屋で5人のお客さんと12時まで談笑をした。就寝時間も平常より2時間遅れることになった。大変な一日であった。今日は帰国する。
 私は「やった」と叫びたいほど懐かしく、嬉しかった。40年余前に勤務したとき、現地調査ばかりして評判が悪かったのではないかと推測しており、その後一度位顔を出したことがあるが呼ばれたことはなかった。昨日その古い職場から正式に招待されたのは初めてである。私が勤務した機関ではあるが人と場所などは変わっている。しかし歴代館長の写真はほぼ全部親しく知っているである。今度の特別展は同館の梁研究官の企画で11月にオープンする予定である。そのとき私も参加するつもりである。前回全羅道の私の現地調査から呼ばれて講演したことと元職場に呼ばれたことは私を良く評価してくださったことと感謝している

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