崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

"出所祝い"会

2009年04月09日 05時55分27秒 | エッセイ
知人が3月に中学校の教諭を辞職した。もう一人の方は大学の教員を辞職した。二人とも専業主婦になったという。家庭も「家政」というので仕事がないわけではないが、少し楽になったと思える。就職が難しい時期に辞職したということを聞くと職場で問題があったのではないか思われるのは当然である。
 この度、中学校の教諭辞職を祝う集まりがあると誘われた。その会名が"出所祝い"だという。そのわけを聞いた。その職場を刑務所(?)に例えたようである。職場の辛さのほとんどは仕事自体ではない。その職場の中の人間関係である。どんな職場にも大なり小なり縄張り、嫉妬、いじめ、差別、噂、皮肉、など各種ハラスメントが溢れている。狭い職場の中での小さい権力を振り回す人間、その輪を抜け出るとなんら存在感のない人間などが君臨しているはずである。そこから解放されることが辞職であればそれが"出所祝い"になるだろう。その刑務所のようなところに暖かい光を当てることはできないのだろうか。

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