崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

米銃乱射事件

2007年04月19日 06時15分21秒 | エッセイ
米バージニア工科大学で銃乱射事件をおこし、自殺した人はアメリカの永住権を持って韓国の国籍をもったチョ・スンヒ(23)と判明された。アメリカ社会の問題点が二つ浮上した。一つは銃を持つ問題である。国民が銃を持たないと暴力者だけが銃を持って個人や集団の防衛が出来ないという歴史的背景がある。しかし遊牧民族も銃を持つが、それほど治安の問題になっていない。アメリカ社会の問題として自覚しなければならない。ヨーロッパに比べてアメリカは能力主義は良いが治安が不安で、決して良い社会とは思えない。
 もう一つは韓国社会の問題である。韓国では英語志向、兵役逃れのために子供を早くからアメリカなど英語圏で教育させるために外国行きがブームにもなっている。子供と母は外国にいて父は単身赴任のように韓国に残っている状況を自慢する人があまりにも多い。英語が出来れば出世するという親心が問題児を作り出す。この事件はその面からもいろいろと考えさせられる。

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2 コメント

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友人の息子が… (朴仙容)
2007-04-19 10:30:28
 16、7年ほど前に、高校の同級生(砂田向壱)の息子がニューヨークで強盗の銃で撃たれて亡くなりました。彼はそれから米国の銃社会と闘っています。
http://www11.plala.or.jp/yoshic/04-10SGC%20aAichi%20doco.htm
http://sangakukan.jp/journal/profile/sunada-k.html
 砂田は福岡で設計事務所を経営していましたが、息子の事件から、銃社会と闘うために、九州大学の大学院に入学して勉強を始めました。そして52歳で博士課程を修了、九大の客員教授になって、本格的に銃撲滅運動をやっています。この頃は日本にも銃が蔓延っています。米国だけでなく、長崎の事件を考えますと、砂田向壱の言葉に耳を傾けなければ、とつくづく思います。
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銃撲滅運動 (崔吉城)
2007-04-20 05:41:18
 私は子供の時朝鮮戦争で捨てられた銃を拾って防空壕を乱射した子供の遊びをしたし、軍人の時には射撃訓練はもちろん実弾のあるピストルも所持したこともあります。銃は私に非常に安心感を与えてくれた覚えがあります。銃を無くすだけではなく、世界的に武器をなくす運動も必要です。しかしそれは意味がないですね。実現することが出来ません。銃撲滅運動は偉いですが、それは社会構造や慣習から完全になくすことはできないでしょう。それより銃を管理することが大事ではないでしょか。今度の事件でアメリカは好戦的であって、銃を管理する能力が弱いことを露出したと思います。
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