崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

引揚者の子孫

2006年02月08日 06時24分11秒 | エッセイ
 先日突然下関市内の佐坂氏宅を訪ねた。在宅中の佐坂氏の祖父は戦前の朝鮮で3.1独立運動をした朝鮮人を業務上残酷に扱ったということで韓国人の古老たちから恨まれた人である。話はこれで終わったら私は訪ねはしなかったと思う。
 牛山純一監督はその韓国人の非難の声と表情を撮影して、故人となった当事者の佐坂氏の息子に見せた。その時息子が父親が悪かったとお詫びをした。その画像を持って再度牛山氏が韓国人古老たちにそれを見せたところ和解するという劇的なことが起きたのである。
 この場面は政治家たちがしなかった、そして出来なかったことである。私はその映像を見て感動した。その映像を今週の「植民地朝鮮と映像」シンポジウムで上映する。

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