崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

続・お知らせ

2010年06月11日 05時23分24秒 | エッセイ
 昨日(2010年6月10日)韓国・民俗苑から私の著作集1巻『韓国人の祖先崇拝と孝』が出版され出版社のホームページに新刊案内に出た。早速出版社の洪鐘和社長と校正などで苦労した崔錫栄君に電話して感謝を述べた。今度の著書は800ページのハードカバーであるので定価も高く、大変な苦作であった。
 分厚いこの拙著は「孝」についての分析が主なものである。「孝」に対する前提は「恩」である。孝と恩の関係は「愛」であることを究明した。金で物を買うときは当然であるが、実はそのものには恩も含まれている。親から生まれたことは生物的当然な現象かもしれない。しかしそこには恩が含まれている。恩を感ずるのは古臭いことではない。人間的なことであるからである。私は儒教的な孝道を批判しながら純粋な人間関係の愛から祖先崇拝を検討したのでむしろ現代の人に読んでほしい。古くて新しい「孝=愛」を理解して欲しい。

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