崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

 4,19学生革命

2011年04月21日 05時18分57秒 | エッセイ
 4月19日は1960年韓国で学生革命が起きた記念日である。私は当時ソウル大学2年生の学期が始まったばかりであった。李承晩大統領が憲法を改正して3期もするということに全国民が反対、特に大学生たちが反政府デモを起こした。ソウル大学商科大学と師範大学、高麗大学などソウルの東部のデモ隊が東から西へスクラムを組んで歩き、走りデモをした。一般の人は水などをくれたりして応援してくれた。私は師範大学のデモ隊の中で東大門を過ぎ、鐘路5街からはスクラムから出てしまった。体力が持てなかった。結局その年の夏には結核末期と診断されのである。私が参加したスクラムデモ隊が他大学や高校生などと合流して青瓦台へ進行し発砲され、数百人が殺されたのである。私のスクラムデモ隊の同じ学科の先輩の4人が殺された。私は体が弱いために生き残ったと思った。
 李承晩が下野し、犠牲者たちは牛耳洞公園に眠っている。その貴重な政治革命を1年後朴正煕が軍事クーデタを起こして軍事独裁化してしまった。そして20年近く続いた独裁に学生デモが激しくなり、その後朴大統領が暗殺された。その契機を横取りした全斗煥などによって軍事独裁は続いた。5,18光州事件などを経て民主化が進んでいく。その道のりは険しかった。昨日私はここ火の山の麓にあるチュリップ公園(写真)を散歩しながら4,19学生公園を歩く気持ちであった。民主化の英霊に感謝している。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿