崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

つぼみは嬉しい

2011年04月03日 05時37分36秒 | エッセイ
つぼみは嬉しい、花は美しい。桜がつぼんでいてなかなか開花しない。つぼみが嬉しいことはただ1個の鉢物でも観察する人は同感してくれるだろう。数年前購入した小さい盆栽が下から枯れて、一枝しか残っていないので失敗だと思っていたが葉の先に緑の芽が見えた。生き返る予兆である。その生命力に感動し、嬉しくなった。つぼみは生命力の徴である。古木に花が咲いたように嬉しい。死傷された方が多く、心重い被災地にも例外なく、生命力を取り戻すつぼみが多くあることを祈る。例年より桜の開花が遅い中、本日東亜大学では入学式が行われる。学生たちは人生のつぼみである。留学生も多く大学は活気に溢れる。まだ花が少ないが、つぼみのついた枝を見つめながらキャンバスを歩こう。韓国語ではつぼみをボンウリ봉우리といい、山頂をサン・ボンウリ산봉우리という。目標と希望を意味するのだろう。私のような、古木にもつぼみ出ることを望みたい。

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