崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「ここに眠っています」(墓)

2020年05月06日 06時14分00秒 | エッセイ

 休日、連休、休みを楽しんだ人たちが、仕事に戻りたいという声が高い。「ここに眠っています」所(墓)へ行くまで元気で働くのが幸せであることを知っている。静かな大学キャンパス。研究所で学長らと、距離に気をつけながら歓談した。研究所に書籍が増加し、書棚を増やすことから研究所を全階へ拡大しようかという冗談まで出た。私は死後も考えずただ生きる、研究所で執筆するのが楽しい。
 私は植民地時代の日本人による朝鮮シャーマニズムの研究から現在へ至るまでの研究経緯を本欄でも触れたが、その論文が掲載された本が数年たってもまだ届いていない。私は待ちきれない。韓国では「パリパリ:早く早く」の国民性。戦後はアルミニウム鍋のように、すぐ熱くなり,直ぐ冷める国民性だと自虐反省の声が上がったが、今はより早くなった。一つの話題で政治を引っくり返す、政権を顚覆させる韓国。日本は遅い。法治国家云々という。私はその両国を跨いで生きる。幸せである。