崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

閑散な安徳帝正装参拝

2016年05月03日 05時36分17秒 | 旅行
昨日は連休の間の平日、出勤して3人の留学生を連れて昼食と赤間神宮で先帝祭の前日の行事の安徳天皇の参拝を観覧した。下関市長や留学生たちも参拝した。しかし驚いたのは観覧者が激減していることである。以前の入口から混雑な盛会とは異なっていた。なぜだろう。市の集客活動の失敗か、観光傾向の変化であろうか。おそらく熊本地震による謹慎のせいではないだろうか。その分析の投稿を待つことにしたい。それはさておき今日は雨という予報の中、華麗な行事はどうなるか心配。昨年も雨の中での観覧で、花魁の参拝は見られなかった、今朝今の時間でも雨が降っている。今日3日には、安徳天皇や平家一門をしのぶ「先帝祭」や、海上パレード「源平船合戦」、勇壮な「武者行列」などが行われる。その華麗さを留学生たちに見てもらおうとしているので雨が心配である。
 3人の留学生と昼食をしながら中国で会った広島大学時代の5人の教え子の話をした。二組の夫婦と内モンゴル大学の温都日娜氏の話が話題になった。温都日娜は内モンゴルからの留学生で大病、緊急だったので私が親代わりになって手術を受けた。手術室に入る前、彼女は不安で私の胸に抱き付いて泣いた。その時私は祈ってあげた。家内と多くの留学生が集まって見守って手術、回復して元気になった。一方中国新聞に報道してもらい、彼女のために募金も行った。大連民族大学の朴氏は私が気にしていなかったことを憶えていて当時のエピソードを語った。ある日真っ黒のスーツで正装して講義に出席した時、私から「お葬式に参列したのか」といわれ、恥ずかしくそれ以来その黒のスーツは着たことがないという。今、目の前にいる留学生たちとはどのようなエピソードや思い出を共有できるのだろうか。