崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

フロッピー処分

2009年04月23日 05時31分40秒 | エッセイ
 十年間情報を管理してきた50枚ほどのフロッピーディスク (floppy disk)を処分した。以前の古いものに入っている情報を呼び出そうとしたら情報が消えて喪失してしまった。その後の情報をCDやDVDに保管しているがそれも永久保存は難しい。USBなど大型の情報貯蔵をする機器を購入した。昨日思い切ってフロッピーの情報を全部新機器に移動させてフロッピーを捨てた。
 1960年代初め頃から英文タイプライターからハングルタイプライターへ、ワープロから、コンピューターへ変わって対応してきた。情報を得るのも書籍や新聞、テレビなどであったものが今ではほぼインターネットを利用する。光ファイバーによって超高速で情報を得ることができる。自分を振り返ってみても隔世の感がある。出版社から古い拙著の増補版を出す話があって、その資料の利用について問い合わせがあって調べたが結局は印刷された本しかない。出版社がそれを新しく打って私が増補するようになった。消えた情報を惜しんでいる。未だに永久に情報を保存するには印刷が必要であることを痛感した。しかし本が売れなくなりつつある出版刊行業者の悲鳴を聞くのは辛い。