崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「山口新聞」報道の全載

2009年04月04日 05時10分13秒 | エッセイ
“愛すべき日韓”語る 東亜大・崔教授エッセー続編刊行
2009年4月3日(金)掲載
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2009/0403/5p.html

刊行された夫婦エッセー『日韓を生きる』
下関市の崔吉城・東亜大教授と妻の菅原幸子さんの共著『日韓を生きる』(クォリティ出版刊)が刊行された。崔教授がブログに毎日書いているエッセーをまとめたもので、崔さんが粗書きしたものを、幸子さんが添削したり文章を整理したりしている。昨年の『下関を生きる』の続編。

 食べ物、健康、言葉、教育、日韓関係、人間関係、信仰など十五項目に分け、約二百五十点のエッセーが掲載されている。下関での暮らしで見たり感じたりした花、季節、住まいなどの身辺雑記から、その時々で話題になる日韓関係など硬軟織り交ぜた内容だが、とくに今回は、日韓の間で感じたもの、日韓比較が中心になっている。

 日本人は「アジアの国々では、礼儀正しく人に迷惑をかけないと肯定的に言われている」としながらも、日本に暮らして「あいさつがなさすぎる感じがする一方で、結婚式などの行事での演説的あいさつは非常に多い。あいさつは人間関係を縮めるか遠ざけるかの機能がある」と受け止め、形式的あいさつでは人間関係の希薄化につながりかねないと懸念を示す。

 崔教授は韓国出身、幸子さんは秋田出身で、看護師として働く。三十年前、東京の教会で知り合い、韓国で挙式。日韓を往来しながら日韓の友人、知人がたくさんいる。崔教授は「私たち夫婦は日韓の混血ともいえる。基本的には両国を愛し肯定的にみている。真摯(しんし)に、時に皮肉に書いても、わが人生そのもの。それをエッセーから感じていただければ」と話す。B6判、千百円(税別)。