goo

Pascal 『Pensées』を読む(18)


■旧暦7月18日、水曜日、

(写真)松の月

腰も良くなってきたので、朝、運動することに。まだ、本調子でないので、負荷を軽くして一時間筋トレ。これだけでも、かなり気分がいい。午前中、ブルバキを読み、午後から、仕事に入る。しかし、ブルバキを読むと、てきめんに眠くなる。いい昼寝導入剤なのである。



Contadiction, mépris de notre être, mourir pour rien, haine de notre être.

矛盾。われわれの存在を軽んじること。つまらないことで死ぬこと。われわれの存在を憎むこと。

■ここでは、être(存在)という言葉に注目したい。「ある」こと総体をêtreで表現している。この点、「我思うゆえに我あり」のデカルトの考え方が心身二元論へ分化していくのと対照的で、存在の全体性を保持している。興味深いのは、パスカルがジャンセニスムの熱心なクリスチャンだったにも関わらず、人間存在の価値を大きく認めていることで、絶対神と比較して、人間が無力で卑小な存在にはなっていない。ただし、人間以外の存在には触れられていない。



Sound and Vision



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 一日一句(201) 一日一句(202) »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。