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一茶を読む:七番日記(31)


■旧暦10月8日、土曜日、

(写真)Bernの路地

今月は、関西から古い友人が連続して上京する。考えてみると、友だちというのは不思議だ。ベンヤミンは、友情について、こんな言葉を残している。

「……友情は第一に無分別に適用されるものではない。第二に友情は片手間に小さな親切をするところになく、最大の親切を些細なことのようにやってのけるところにある。第三に友情は人と人との距離をなくすものではなく、生かすものである。……動かぬものをうち破ろうとしている人間は友情を実現する機会をやりすごしてはならない。」(『ブレヒトの詩への注釈』から)

まったく、このとおりで、とくに、2番は心に残る。これは、あとになってわかってくるのである。異論もあるだろうが、創作の根本はここにあるのではなかろうか。



大根で団十郎する子供哉   (文化十四年十一月)

■情景が目に見えるようで惹かれた。「団十郎する」という措辞も面白い。まなざしは、子供に向けられているが、そこに、自分を見ているのがよくわかる。


Sound and Vision








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