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L・Wノート:確実性の問題(25)


■旧暦9月25日、月曜日、

(写真) Einsteinhaus in Bern ここで「特殊相対性理論を執筆。

朝から小雨であるが、比較的暖かい。早朝に起きたので、小平邦彦著『ボクは算数しかできなかった』(岩波現代文庫 2002)を一気読みする。かなり面白かった。本当に才能のある人というのは、こういうふうに淡々としているものなのだろう。戦争という苦労はあったにせよ、数学と苦闘した、というより、数学を楽しんだ人生。



341. D.h. die Fragen, die wir stellen, und unsre Zweifel beruhen darauf, daß gewisse Sätze vom Zweifel ausgenommen sind, gleichsam die Angeln, in welchen jene sich bewegen.

つまり、われわれが立てる問題やわれわれの懐疑は、特定の命題が懐疑の対象から外されて、問題や懐疑を動かすときの蝶番になっているからこそ、成立するのである。

■これまで、繰り返し議論されてきた確実性、判断命題、懐疑を遮断する行動を、問いや懐疑の蝶番と比喩的に表現している。蝶番は、それ自体、固定されているのではなく、問いや懐疑が動くことで固定されている。相対的なものであり、時間と共に変化する。

このとき、蝶番は、空間の影響も受けると考えると、「影響を受ける」とはどういうことか。社会集団によっては、どの命題が蝶番になるのか異なるということだろう。



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