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一字一書(2):聖







★ 会意。もとの字は聖(王は壬)に作り、耳と口と壬(てい)とを組み合わせた形。壬(てい)はつま先で立つ人を横から見た形。口はさいで、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。壬(てい)の上に、大きな耳の形をかいて、聞くという耳の働きを強調した形である。古代の人の耳には、かすかな音で示される神の声を聞く働きがあると考えたのである。祝詞を唱え、つま先だって神に祈り、神の声、神の啓示を聞くことのできる人を聖といい、聖職者の意味となる。神の声を聡く理解することを聡(さとい)といい、神の声を聞いて心に暁(さと)ることを聴という。もと聖職者の意味であった聖は、儒教によって最高の人格とされて「ひじり(知識・徳望の最もすぐれた人)」の意味となる。また、「さとい」の意味や天子の意味、天子に関して敬語としてそえる語として用いる。

出典:白川静著『常用字解』






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