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マルサスと論文の朗読






■きょうは、暖かい一日だった。午前中、めずらしく腹痛。午後、洗濯して掃除。その後、ニコの仕事に入る。昨夜は、なぜか眠れず、ケインズ全集第10巻人物評伝の中のマルサスの項を読む。非常に面白い伝記でマルサスの父親とルソーの交友なども詳細に語られ興味が尽きない。マルサスもケンブリッジ出身でケンブリッジ大学という欧州の知的中心の一つの雰囲気がよく書き表されている。ケインズのマルサス評価は非常に高い。この比較的長いマルサスの伝記をケインズはケンブリッジ大学の経済学クラブで機会あるごとに朗読したという。このクラブは、在学生の論文朗読クラブで、月曜日の夜にケインズの部屋で会合を持っていた。ケインズの時代、論文は朗読されるものだったというのに驚かされる。今なら、論文はパワーポイントでプレゼンテーションするか、そうでなければ、レジュメを作成して説明するもので、音として伝えられるものでは少なくともないだろう。この違いは、論文の内容にも影響するように思われる。論文を朗読する――面白い試みだと思う。






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