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芭蕉の俳句(197)

■旧暦8月16日、月曜日、

(写真)秋簾

名月は、東の空にあるときには赤く、天心近くなって、ほの白く。日曜は、先生が出席される句会だったのだが急な仕事で行けず。今日も終日仕事。

『悪党芭蕉』読了。芭蕉の発句の発想と自在な表現のありようは、一つは、生死が浸透した旅から得たものだろうが、もう一つは、歌仙の興行が大きいと思った。今、歌仙をどう考えるべきか。今の俳句とどこが異なるのか。どこを継承できるのか。そのあたりを具体的に検討してみる価値があるように思った。




清滝の水汲ませてやところてん
   (泊船集)

■元禄7年作。「ところてん」で夏。清滝は高尾・嵯峨の清滝川清滝川景観。野明への挨拶として吟じられた句。「ところてん」という身近な素材を通じて、深く透明な清流に思いをめぐらせ、亭主に対するよき挨拶になっているところに惹かれた。

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