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芥川龍之介の俳句(9)

■旧暦11月14日、日曜日、

(写真)ローマ帝国の松(Augusta Raurica)

土曜日は、朝から4時間、Coal Sack社の詩人、鈴木比佐雄氏と、第一詩集の打ち合わせを行う。ぼくが考えていたイメージよりも数段素晴らしい編集案を提示していただき、一も二もなく、そちらに変更。村松武司関連の仕事も話し合い、進展と展望がみられた。この仕事は、一人村松武司について書けば終わりという簡単な問題ではなく、ライフワークとして、植民地問題やライの問題に取り組む必要があると感じ始めている。家で、ひと休みしてから、夕方、哲学塾に出る。ここでの、「ユダヤ人問題」の議論や、ルカーチの社会的存在の存在論の「社会的媒介」あるいは「社会のアプリオリティ」といった観点は、植民地やライを考える上で、非常に参考になる。その後の忘年会でもいろいろ議論。

今日は、朝方、叔母からの緊急通報で、慌てたが、A句会へ半年ぶりに出席。櫂先生を除けば、俳壇で唯一の理解者と言っていい、主宰の浅生田圭史氏ほか、懐かしい人々と会うことができた。第二句座の席題で、入選。もう一句、かなり連衆の支持を集めたけれど、自分としては、季語のあっせんが不満足だった。その後、忘年会。みなさん、まったく変わらないので、嬉しいやら懐かしいやらだった。今日は、それほど酔っていない。酒に弱いぼくとしてはめずらしいことである。また、「一日一句」を自分なりに再開するきっかけとしたいと考えている。



老骨をばさと包むや革羽織   大正7年

■「ばさ」に惹かれた。このタイプの句は、今も類句が多いと思うが、この句あたりが、源流ではなかろうか。


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