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博士の愛した数式

金曜日、「博士の愛した数式」この映画は、公開されたときには、さほど関心がなかったのだが、後で、観たくなって、TSUTAYAでずっとチェックしていた。やっと借りることができた。非常に、いい映画だった。登場人物は、4人と言っていい。博士、その家政婦、その息子、博士の義理の姉。交通事故で、博士の記憶は、80分しかもたない。この映画は、数学の美しさを描きながら、人と人の結びつきが、数学のように、ピュアなものになりえることを、示そうとしているように思えた。

現実という名のもろもろの諸条件の中で、われわれは生きていかなければならない。ちょうど、それは、一枚の紙に「直線」を描いたとき、それは常に直線ではありえず、両端を結んだ「線分」にしかなりえないように、現実は現れる。しかし、無限の直線の広がりは、人の心の中に、確かに存在する。これもまた、大いなる現実である。

博士が愛した数式とは、オイラーの等式のことだった。eiπ + 1 = 0

この映画に触発されて、積読になっていた数学関連の本をパラパラ読んだ。ぼくは、数学的センスはないが、ユークリッドが、「素数は永遠に続き、無限にある」ことを証明したシンプルでエレガントな証明に素直に感動することができたのだった。



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クリエーター情報なし
角川エンタテインメント






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