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出勤とオフコース

■金曜日、。比較的暖かい。暖冬。

10年ぶりに毎朝、出勤ということをやってみて、気がついたことがある。一つは、通勤電車で男の子のサラリーマンの髪の毛がたいてい立っていること。これが、若者とそれ以外を分ける目印らしい。二つ目は、自転車通勤の人が増えたこと。車の多い六本木通りを、颯爽と、スポーツサイクルで通勤している人を毎朝見かける。一番びっくりしたのは、自分が年を取ったことである。向こうから歩いてくる男性と目が合うと、目礼されるようになった。



時間が経ったと言えば、オフコースの「i」というベスト盤を家人と聴いているのだが、昔、軟弱の代名詞のように思っていたオフコースの歌が、すんなり、入ってくるのに驚いた。初めてオフコースを聴いたのは、高校生のときで、カーラジオから流れてきた「愛を止めないで」を聴いて、小田さんの声の美しさと楽曲の素晴らしさに心底感動した。ちょっと、曲の性格は違うけれど、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」が、初めて深夜ラジオから流れてきたときの感動にそれはよく似ていた。それから、なんとなくオフコースを聴いていたのだが、そのうち、自分の中で、オフコース=軟弱という同一性のレッテル? を貼ってしまって、卒業したつもりなっていたのだった。人生の挫折や哀歓をくぐりぬけて、少しは、心が柔らかくなったのだろうか。今は、すんなり、「それもあるな」と思える。
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