goo

芭蕉の俳句(112)

金曜日、。旧暦、8月1日。新月。

今日は、翻訳関係の作業と雑用で一日、終った。和訳の需要が急激に減っているので、新しいエージェントを開拓しなければならない。今、取引している翻訳会社によれば、英訳が増えているという。



湖水を望みて春を惜しむ

行く春を近江の人と惜しみける  (猿蓑)

■元禄3年3月の作。琵琶湖の風光が文学的に称えられてきた伝統を踏まえている。その意味では、この句に流れる時間は重層的である。琵琶湖の春景色というのは、見たことがないので想像できないが、きっと湖の朧が溢れて、土地との境界がなくなるような感じなのだろう。環境社会学関連の会合で琵琶湖近くまで行ったときに、琵琶湖は周辺の水田よりも低位置にあるため、周囲の水田は琵琶湖の水を利用できないという話を聞いた。意外に思ったのを記憶している。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )