どうにも出口の見えない状態となっている普天間問題ですが、最近の’海兵コネクション’はどうやら自信を深めているようですね。
それは、鳩山政権がこのまま放っておいても、自分で躓いて転ぶのが見えているから、でしょうな。
そうすると、ラフード長官なんかは「正当化路線」をひた走り、トヨタに制裁金を課すつもり、ということらしい。
中身はどうであれ、トヨタが「たったの一度でも謝ってしまいリコールに応じた」という事実は消せないわけで、これを最大限に利用しよう、という魂胆なわけですね。なるほど。
全くの推測ですが、凍結するほどの気温に低下すれば、結露によってアクセルペダルの戻りが悪くなる現象が発生することがある、というものだけが「現象」として観察されている事実なのではないかな。このことを「報告が遅れただろ」と、言っているんではありませんかね?
しかし、この事実は、昨年のサンディエゴの事故とは全く関係のない指摘なのだ。当然、凍結の起こる季節ではなかったし、この事実が指摘された車種とも異なるのではないか?
レクサスのアクセルペダルについてですか?
要するに、(指摘事実の)ごった煮、ということで、誤魔化すにはもってこい、ということだな。
米国における多くの消費者たちには、米運輸省からトヨタが何について罰せられてしまったのか、ということを正確に知るのが難しいからだ。
報道なんかで伝わることと、そこでの認識としては、「トヨタは何か違法なヘマをやらかして、罰金を最大に取られた」ということだけだからだ。中身なんて、誰も気にも留めやしない。ラフードの狙いはそこにある、ということさ。
ネットの印象操作と勝利宣言みたいなものと一緒なのだ。
米運輸省は正しかった、罰をトヨタに与えた、という事実を確実に残せる、ということなのだからな。指定外のマットの不適切使用とか、アクセルペダルの形状、とか、これらはトヨタ車固有の「車両の欠陥」という事実を基に米運輸省が指摘したことではないのだから。他社の車両でも起こっていることについて、恣意的に取りあげただけに過ぎないことだから、これをもって制裁金を課すことができないのだ。
もし、これを可能だとするなら、米運輸省が完璧に欠陥と事故を再現できるということを意味する。そうした立証もないままに、ただ単に罰するというのは法治国家のやることではない。
ま、いずれにせよ、拙ブログで指摘された(トヨタ問題で明らかになった米国の情報操作網)のが余程面白くなかった、ということだろう。大学なんかの同窓生みたいなコネ社会だろうから、おそらくは国防総省だの海軍だの海兵隊だのといった系列のコネがあるのだろうと思いますね。
そういうのをフル稼働させてやってきたので、最後の最後まで正当化することに拘るはずだし、恣意的な狙い撃ちという見方を少しでも払拭しておきたい、ということで、こうした行政上の処分を形式的にでも残したいということになるだろうと思うのですね。そういう戦術を当然やってきますわな。
さて、普天間基地の話に戻ろう。
以前に書いたけれども、海兵隊の工事って、どうなってるんですか?
ニュース映像なんかだと、ヘリを並べて置いてあるけど、滑走路の工事なんかをやってるようには見えないわけですが。本当にやったんですか?
>嘘から出たまこと?(笑)~普天間基地補修工事
日米合同委員会の合意はどうしたの?
そういう手続きもできていたんですかね?
どう見てもあやしい、ということですな。因みに、海兵隊基地って、サンディエゴにもあったんでしたか?
ま、いいか。
問題は、本当に在沖海兵隊が必要なのか、という根本的な論点ですな。
基本的に、日本防衛には関係ない、という説を披露してくれていた「専門知識豊富な方々」がいたわけですが、そうすると日本にはなくてもいいですよね。
>沖縄海兵隊はソマリアの二の舞を望むのか
彼らの言によれば、日本防衛用陸上戦力とは、ハワイの「第25歩兵師団」というのが常識、ということらしいですから。在沖海兵師団は台湾防衛用、ということで、必然性は下がるというのは当然ですね。なのに、なんで沖縄に置かねばならんの?米軍からは、そういう説明はないわけですな。彼らが言ってるのは、ひたすら「沖縄に必要だ」という抽象論だけ。
軍事機密上、本当のことなんて言えません、ってことかもね。まさか、日本を守るのに必要なわけじゃない、なんて、口が裂けても言えんわな。
それにしても、台湾有事に派遣する、とかいう割には、スーパースタリオンだかは2機くらいしかいないんでないの?
たった100名やそこらの投入で何をしようと?
あれですか、まるでSir ロバート・クライヴの如き、スーパー軍人でもいて、台湾を救ってくれる、とかいう目論見なのかもしれんがね。果たして、通用するかな?現代でも。
じゃあ、自分なら、どう考えるか、というのは言っておくね。
第一に、最優先されるのが米国人保護だろう。日本の防衛力云々とか、台湾有事の即応展開云々なんて話ではないでしょう。真っ先に、誰でも思い浮かぶでしょう?
まず、基地の米国人を守る必要があるのですよ。家族帯同で来ていることもあるので、事が起こった時には必ず脱出させる手段を残しておかねばならないでしょう。これが一番の存在意義ではないかと思いますけど。
第二に、基地周辺の暴動や、日本人などが基地を襲ってくる事態が発生しないとも限らないわけで、そういう基地防衛を陸上部隊がやらねばならない。海軍や空軍とは役割が異なるであろう。事態を鎮圧し、米国人の安全がある程度確保される程度には、守備的要員が必要とされるのではないか、ということ。人質にされたりしても困りますしね。
第三に、日本が本当にいつまでも信頼できるパートナーなんて保証はないので、「日本軍(笑)」が豹変して攻めてこないとも限らないわけで、ある程度の防備は必要であろうし、「日本で軍事クーデターが起こらない」なんて保証もないわけである。そういう「特殊な状況」というものが発生した場合には、遠くにいると不利になることが多いので、沖縄あたりに海兵隊がいた方がいい、ということはあるかもしれない。
つまり、想定される本当の理由としては、日本人が襲ってくるというのを主に防ぐ方が、意味があるんじゃないのかな、ということだな。あとは、在沖米国人の防御、これだな。
追加です。
今、ネット上で調べてみたら、こんな記事が。
>米海兵隊:なぜ沖縄に-米軍高官の「本音」 「北朝鮮核が狙い」 - 毎日jp(毎日新聞)
これによれば、沖縄の海兵隊は北朝鮮の核を確保すべく、乗り込んでゆくつもりらしいです。ホントかなー?
参考までに、沖縄からヘリで北朝鮮に飛んでゆくと、どうなんですかね?
距離的に、ですよ(笑)。
直で届きますか?どうなんです?
なんで、こう取ってつけたような理由を、後付けで出してくるのかね。
だったら、最もいい場所はやっぱり「韓国」(参考:沖縄の海兵隊は韓国に置けばよい)ってことだし、近すぎるというのなら、沖縄よりもヘリで直接届く場所、というのが最善だろうに。
なので、このキース・スタルダー司令官の説明というのは、嘘ではないかもしれないが、最重要ということではないし、沖縄に置くことの正当性には使えない。全く、論外。軍事的な理由づけとしては、意味を持たない。
それは、鳩山政権がこのまま放っておいても、自分で躓いて転ぶのが見えているから、でしょうな。
そうすると、ラフード長官なんかは「正当化路線」をひた走り、トヨタに制裁金を課すつもり、ということらしい。
中身はどうであれ、トヨタが「たったの一度でも謝ってしまいリコールに応じた」という事実は消せないわけで、これを最大限に利用しよう、という魂胆なわけですね。なるほど。
全くの推測ですが、凍結するほどの気温に低下すれば、結露によってアクセルペダルの戻りが悪くなる現象が発生することがある、というものだけが「現象」として観察されている事実なのではないかな。このことを「報告が遅れただろ」と、言っているんではありませんかね?
しかし、この事実は、昨年のサンディエゴの事故とは全く関係のない指摘なのだ。当然、凍結の起こる季節ではなかったし、この事実が指摘された車種とも異なるのではないか?
レクサスのアクセルペダルについてですか?
要するに、(指摘事実の)ごった煮、ということで、誤魔化すにはもってこい、ということだな。
米国における多くの消費者たちには、米運輸省からトヨタが何について罰せられてしまったのか、ということを正確に知るのが難しいからだ。
報道なんかで伝わることと、そこでの認識としては、「トヨタは何か違法なヘマをやらかして、罰金を最大に取られた」ということだけだからだ。中身なんて、誰も気にも留めやしない。ラフードの狙いはそこにある、ということさ。
ネットの印象操作と勝利宣言みたいなものと一緒なのだ。
米運輸省は正しかった、罰をトヨタに与えた、という事実を確実に残せる、ということなのだからな。指定外のマットの不適切使用とか、アクセルペダルの形状、とか、これらはトヨタ車固有の「車両の欠陥」という事実を基に米運輸省が指摘したことではないのだから。他社の車両でも起こっていることについて、恣意的に取りあげただけに過ぎないことだから、これをもって制裁金を課すことができないのだ。
もし、これを可能だとするなら、米運輸省が完璧に欠陥と事故を再現できるということを意味する。そうした立証もないままに、ただ単に罰するというのは法治国家のやることではない。
ま、いずれにせよ、拙ブログで指摘された(トヨタ問題で明らかになった米国の情報操作網)のが余程面白くなかった、ということだろう。大学なんかの同窓生みたいなコネ社会だろうから、おそらくは国防総省だの海軍だの海兵隊だのといった系列のコネがあるのだろうと思いますね。
そういうのをフル稼働させてやってきたので、最後の最後まで正当化することに拘るはずだし、恣意的な狙い撃ちという見方を少しでも払拭しておきたい、ということで、こうした行政上の処分を形式的にでも残したいということになるだろうと思うのですね。そういう戦術を当然やってきますわな。
さて、普天間基地の話に戻ろう。
以前に書いたけれども、海兵隊の工事って、どうなってるんですか?
ニュース映像なんかだと、ヘリを並べて置いてあるけど、滑走路の工事なんかをやってるようには見えないわけですが。本当にやったんですか?
>嘘から出たまこと?(笑)~普天間基地補修工事
日米合同委員会の合意はどうしたの?
そういう手続きもできていたんですかね?
どう見てもあやしい、ということですな。因みに、海兵隊基地って、サンディエゴにもあったんでしたか?
ま、いいか。
問題は、本当に在沖海兵隊が必要なのか、という根本的な論点ですな。
基本的に、日本防衛には関係ない、という説を披露してくれていた「専門知識豊富な方々」がいたわけですが、そうすると日本にはなくてもいいですよね。
>沖縄海兵隊はソマリアの二の舞を望むのか
彼らの言によれば、日本防衛用陸上戦力とは、ハワイの「第25歩兵師団」というのが常識、ということらしいですから。在沖海兵師団は台湾防衛用、ということで、必然性は下がるというのは当然ですね。なのに、なんで沖縄に置かねばならんの?米軍からは、そういう説明はないわけですな。彼らが言ってるのは、ひたすら「沖縄に必要だ」という抽象論だけ。
軍事機密上、本当のことなんて言えません、ってことかもね。まさか、日本を守るのに必要なわけじゃない、なんて、口が裂けても言えんわな。
それにしても、台湾有事に派遣する、とかいう割には、スーパースタリオンだかは2機くらいしかいないんでないの?
たった100名やそこらの投入で何をしようと?
あれですか、まるでSir ロバート・クライヴの如き、スーパー軍人でもいて、台湾を救ってくれる、とかいう目論見なのかもしれんがね。果たして、通用するかな?現代でも。
じゃあ、自分なら、どう考えるか、というのは言っておくね。
第一に、最優先されるのが米国人保護だろう。日本の防衛力云々とか、台湾有事の即応展開云々なんて話ではないでしょう。真っ先に、誰でも思い浮かぶでしょう?
まず、基地の米国人を守る必要があるのですよ。家族帯同で来ていることもあるので、事が起こった時には必ず脱出させる手段を残しておかねばならないでしょう。これが一番の存在意義ではないかと思いますけど。
第二に、基地周辺の暴動や、日本人などが基地を襲ってくる事態が発生しないとも限らないわけで、そういう基地防衛を陸上部隊がやらねばならない。海軍や空軍とは役割が異なるであろう。事態を鎮圧し、米国人の安全がある程度確保される程度には、守備的要員が必要とされるのではないか、ということ。人質にされたりしても困りますしね。
第三に、日本が本当にいつまでも信頼できるパートナーなんて保証はないので、「日本軍(笑)」が豹変して攻めてこないとも限らないわけで、ある程度の防備は必要であろうし、「日本で軍事クーデターが起こらない」なんて保証もないわけである。そういう「特殊な状況」というものが発生した場合には、遠くにいると不利になることが多いので、沖縄あたりに海兵隊がいた方がいい、ということはあるかもしれない。
つまり、想定される本当の理由としては、日本人が襲ってくるというのを主に防ぐ方が、意味があるんじゃないのかな、ということだな。あとは、在沖米国人の防御、これだな。
追加です。
今、ネット上で調べてみたら、こんな記事が。
>米海兵隊:なぜ沖縄に-米軍高官の「本音」 「北朝鮮核が狙い」 - 毎日jp(毎日新聞)
これによれば、沖縄の海兵隊は北朝鮮の核を確保すべく、乗り込んでゆくつもりらしいです。ホントかなー?
参考までに、沖縄からヘリで北朝鮮に飛んでゆくと、どうなんですかね?
距離的に、ですよ(笑)。
直で届きますか?どうなんです?
なんで、こう取ってつけたような理由を、後付けで出してくるのかね。
だったら、最もいい場所はやっぱり「韓国」(参考:沖縄の海兵隊は韓国に置けばよい)ってことだし、近すぎるというのなら、沖縄よりもヘリで直接届く場所、というのが最善だろうに。
なので、このキース・スタルダー司令官の説明というのは、嘘ではないかもしれないが、最重要ということではないし、沖縄に置くことの正当性には使えない。全く、論外。軍事的な理由づけとしては、意味を持たない。