デカといっても、10のことではありません。因みに、ドデカは12です。
ドデカい邸宅とか言う時の「ド」はドレット・ノートのドです。軍縮条約でクラス分類に使われた英国戦艦の名前です(多分新聞の見出し用に短縮語として開発されたのが、怒級や超怒級という語ではないでしょうか)。一応、ウンデカは11です。サッカーの試合なんかで、「今日の日本イレブンです」みたいに紹介することがあると思いますが、そういう時には「今日の日本ウンデカです」とか言うといいかもしれません(←ウソ。多分「ハア~!?」みたいになってしまい、視聴者からクレームが来るかもしれません)。
デカというのは刑事ですよ、奥さん(←誰?)。
隠語の語源は定かではありませんが、一説によれば昔は警察の人が鳥打帽に着物を着ていて、その着物が「角袖」だったことから角袖巡査とか「カクソデ」と呼ばれていたらしく、そのアナグラムとして「クソデカ」→短縮して「デカ」となったらしいが、本当なのかどうかは分りません。
いきなり脱線しましたが、刑事については前に少し書いたことがありました。
>『HERO』みたよ
一方、世間ではこんな感じ>好きな刑事役ランキング、1位は『踊る~』の青島俊作 2位に『相棒』の杉下右京(オリコン) - Yahooニュース
まあ順当ですね。
これに倣って、あくまで個人的な印象だけで考えてみます。
・『レオン』のスタンスフィールド
ベートーベンを愛する悪い麻薬捜査官の人。卑怯なのと気味の悪さでかなり印象に残る(演技は◎)。よく狂ったような人の役をやっているが、俳優さん自体は嫌いじゃないですよ。JFKやハリポタにも出てたな。
・『コブラ』のコブレッティ
それまでのスタローンのイメージを払拭しようと無理にスーツを決め込んだりして、駄作に終わった。漫画の宇宙海賊『コブラ』とは無関係。
・『ゴリラ』のマーク・カミンスキー
コブラと来れば、当然ゴリラ(笑)。何故かポーランド風な名前だが、元々先祖がそうなの?(よく知らない)
駄作刑事ものの双璧は、忘れられないこの2つ。
・『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル
これもありがちなご意見か。『48時間』の方がよかったかも。エディー・マーフィーは、このヘンでいきなりピークを迎えてしまい、これ以後冴えない感じになっていった。「ビバリーヒルズ、超スゲー」と当時の多くの日本人は思ったに違いない。
・『ダイ・ハード』のマクレーン
平凡だか、刑事ものといえばコレ。上2つのような超人的刑事ではなく、もっと「生身の人間」っぽいところを描いたことに好感が持てた。最初の事件現場となった「ナカトミビル」(日本人?の社長さんは射殺された)という設定も、時代を反映していて良かった。いま思うと、でかいブラウン管みたいなコンピュータのモニタが、ガンガン撃たれて壊れてたな。当時の「ハイテク」(笑、死語?)ビルですらそうだったんだなと思うと、今って凄い!
・映画『逃亡者』のジェラード
昔、テレビの深夜放送でドラマを放映していた。いつもお決まりのナレーションが印象的だった(笑)。映画では、ハリソン・フォードを追いかける役のトミー・リー・ジョーンズがとても良かった。でも、『アパッチ』は『トップ・ガン』を意識し過ぎて、ただの駄作で可哀想だった。『JFK』でようやく報われたか。
・『K9』の犬と刑事
2本立て映画のうち、無名作品(いわゆるB?C?級)の「つけあわせ」で観た。もう1本のメインは忘れたが、こちらの映画の方がよかった。
・ザ・ガードマン
昔、テレビドラマを再放送で見た。亡くなった中条さんとか、ごくせんの宇津井さんとかが出ていた。他の人たちは、顔は何となく判るのだが、名前が出てこない。子どもにとっては、ちょっと「ヤラシイ」と感じるシーンなどもあったような気がする。中身は憶えていないが、当時の社会事情を反映したような事件を扱っていたような記憶がある。デカだったのか、ただのガードマンなのかは未だに知らない。
・キャグニー&レイシー
深夜放送でやっていた、珍しい女刑事コンビもの。1人は家庭もあって刑事もやる、という設定(片割れは独身)が良かった。こういうドラマの中では、たとえば離婚と養育問題など、米国人の生活が割と詳しく描かれていたのでタメになったと思う。
・ジョン&パンチ
刑事ではないが、白バイ野郎。懐かしい。日曜の昼にやっていたと思う。オープニングの高速道路の上空シーンとか、巨大なインターチェンジとか、「凄いな、アメリカは」といつも思っていた。いかにもアメリカ的な雰囲気を出していたドラマだった。当時の日本の刑事ものといえば、「Gメン75」とか「太陽にほえろ」っぽいのが主流だったので、目新しいドラマだった。
・スタスキー&ハッチ
またコンビかよ!と(笑)。白バイ野郎が出たなら、当然これだろ、やっぱり。「あぶない刑事」の原型みたいなのは、多分コレかなと思っていた。後に、『マイアミ・バイス』とか、なんというか「スタイリッシュ系」みたいな刑事ドラマが多くなったような気がする。
・青島刑事は、あまりに普通なので省略。みんなが1位にしたのは、「やっぱりな」と思います。それくらい普及している、ということではないかと。ウチの記事中でさえ、口調を真似たことがあるくらいですので。
刑事といえば、やっぱり思い出すのが、「ウーン、マンダム」のチャールズ・ブロンソン。映画のタイトルや中身は忘れた。テレビで観た。
そして、不滅のガンマン系デカ、『ダーティ・ハリー』のキャラハン刑事(言わずと知れたクリント・イーストウッド)。よく他の映画とかで揶揄される対象となっていたが、そうしたジョークになってしまうほど定着していたということだろう(例えば、ビバリーヒルズ・コップのローズウッドのシーンみたいに)。44マグナムという言葉を日本に広め、S&WのM29と共に最強拳銃というものを知らしめる映画になった。でも、何というか、孤独(一匹狼)+ガンマンっぽいイメージ(恐らく、それ以前に出演していた西部劇のせいではないかと思う)があって、日本の刑事とのギャップが大きすぎた感じ。漫画の『ドーベルマン刑事』が一番キャラハンに近い日本人刑事かも。短絡的かつ大袈裟に書くと、「アメリカの刑事はすぐに射殺」みたいな印象ってことかな。
(ところで、日本で一番発砲していた刑事の歴代チャンピオンは、「あぶない刑事」の大下&高山かも、と思うがどうでしょうか?)
最後に、刑事の最高峰というと、甲乙付け難いのが、やはり『古畑任三郎』(*)と『刑事コロンボ』です。
満足度が高い。役者さんの雰囲気も、ドラマ全体の仕立ても、筋書きも、全部が揃っていないとこういう傑作は生み出されないと思います。独特の世界というか、特徴があって、定番部分もあって、現実社会とかけ離れ過ぎていなくて、でも架空のことなんですけどね。要は、犯罪者を通して人間というものがよく描かれているのです。それが何といっても図抜けた存在となっているのです。そういう作品は中々生まれてきませんから。
(*):先日の「古畑中学生」も観ました。向島くん役の男子がいい感じだった。主役の子は、「探偵学園Q」の時から目を引く子だった。しかも田村正和に一番近いイメージだし(笑)。けど、同級生は、ちょっと厳しい設定(無理っぽい)だったかも?
ドデカい邸宅とか言う時の「ド」はドレット・ノートのドです。軍縮条約でクラス分類に使われた英国戦艦の名前です(多分新聞の見出し用に短縮語として開発されたのが、怒級や超怒級という語ではないでしょうか)。一応、ウンデカは11です。サッカーの試合なんかで、「今日の日本イレブンです」みたいに紹介することがあると思いますが、そういう時には「今日の日本ウンデカです」とか言うといいかもしれません(←ウソ。多分「ハア~!?」みたいになってしまい、視聴者からクレームが来るかもしれません)。
デカというのは刑事ですよ、奥さん(←誰?)。
隠語の語源は定かではありませんが、一説によれば昔は警察の人が鳥打帽に着物を着ていて、その着物が「角袖」だったことから角袖巡査とか「カクソデ」と呼ばれていたらしく、そのアナグラムとして「クソデカ」→短縮して「デカ」となったらしいが、本当なのかどうかは分りません。
いきなり脱線しましたが、刑事については前に少し書いたことがありました。
>『HERO』みたよ
一方、世間ではこんな感じ>好きな刑事役ランキング、1位は『踊る~』の青島俊作 2位に『相棒』の杉下右京(オリコン) - Yahooニュース
まあ順当ですね。
これに倣って、あくまで個人的な印象だけで考えてみます。
・『レオン』のスタンスフィールド
ベートーベンを愛する悪い麻薬捜査官の人。卑怯なのと気味の悪さでかなり印象に残る(演技は◎)。よく狂ったような人の役をやっているが、俳優さん自体は嫌いじゃないですよ。JFKやハリポタにも出てたな。
・『コブラ』のコブレッティ
それまでのスタローンのイメージを払拭しようと無理にスーツを決め込んだりして、駄作に終わった。漫画の宇宙海賊『コブラ』とは無関係。
・『ゴリラ』のマーク・カミンスキー
コブラと来れば、当然ゴリラ(笑)。何故かポーランド風な名前だが、元々先祖がそうなの?(よく知らない)
駄作刑事ものの双璧は、忘れられないこの2つ。
・『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル
これもありがちなご意見か。『48時間』の方がよかったかも。エディー・マーフィーは、このヘンでいきなりピークを迎えてしまい、これ以後冴えない感じになっていった。「ビバリーヒルズ、超スゲー」と当時の多くの日本人は思ったに違いない。
・『ダイ・ハード』のマクレーン
平凡だか、刑事ものといえばコレ。上2つのような超人的刑事ではなく、もっと「生身の人間」っぽいところを描いたことに好感が持てた。最初の事件現場となった「ナカトミビル」(日本人?の社長さんは射殺された)という設定も、時代を反映していて良かった。いま思うと、でかいブラウン管みたいなコンピュータのモニタが、ガンガン撃たれて壊れてたな。当時の「ハイテク」(笑、死語?)ビルですらそうだったんだなと思うと、今って凄い!
・映画『逃亡者』のジェラード
昔、テレビの深夜放送でドラマを放映していた。いつもお決まりのナレーションが印象的だった(笑)。映画では、ハリソン・フォードを追いかける役のトミー・リー・ジョーンズがとても良かった。でも、『アパッチ』は『トップ・ガン』を意識し過ぎて、ただの駄作で可哀想だった。『JFK』でようやく報われたか。
・『K9』の犬と刑事
2本立て映画のうち、無名作品(いわゆるB?C?級)の「つけあわせ」で観た。もう1本のメインは忘れたが、こちらの映画の方がよかった。
・ザ・ガードマン
昔、テレビドラマを再放送で見た。亡くなった中条さんとか、ごくせんの宇津井さんとかが出ていた。他の人たちは、顔は何となく判るのだが、名前が出てこない。子どもにとっては、ちょっと「ヤラシイ」と感じるシーンなどもあったような気がする。中身は憶えていないが、当時の社会事情を反映したような事件を扱っていたような記憶がある。デカだったのか、ただのガードマンなのかは未だに知らない。
・キャグニー&レイシー
深夜放送でやっていた、珍しい女刑事コンビもの。1人は家庭もあって刑事もやる、という設定(片割れは独身)が良かった。こういうドラマの中では、たとえば離婚と養育問題など、米国人の生活が割と詳しく描かれていたのでタメになったと思う。
・ジョン&パンチ
刑事ではないが、白バイ野郎。懐かしい。日曜の昼にやっていたと思う。オープニングの高速道路の上空シーンとか、巨大なインターチェンジとか、「凄いな、アメリカは」といつも思っていた。いかにもアメリカ的な雰囲気を出していたドラマだった。当時の日本の刑事ものといえば、「Gメン75」とか「太陽にほえろ」っぽいのが主流だったので、目新しいドラマだった。
・スタスキー&ハッチ
またコンビかよ!と(笑)。白バイ野郎が出たなら、当然これだろ、やっぱり。「あぶない刑事」の原型みたいなのは、多分コレかなと思っていた。後に、『マイアミ・バイス』とか、なんというか「スタイリッシュ系」みたいな刑事ドラマが多くなったような気がする。
・青島刑事は、あまりに普通なので省略。みんなが1位にしたのは、「やっぱりな」と思います。それくらい普及している、ということではないかと。ウチの記事中でさえ、口調を真似たことがあるくらいですので。
刑事といえば、やっぱり思い出すのが、「ウーン、マンダム」のチャールズ・ブロンソン。映画のタイトルや中身は忘れた。テレビで観た。
そして、不滅のガンマン系デカ、『ダーティ・ハリー』のキャラハン刑事(言わずと知れたクリント・イーストウッド)。よく他の映画とかで揶揄される対象となっていたが、そうしたジョークになってしまうほど定着していたということだろう(例えば、ビバリーヒルズ・コップのローズウッドのシーンみたいに)。44マグナムという言葉を日本に広め、S&WのM29と共に最強拳銃というものを知らしめる映画になった。でも、何というか、孤独(一匹狼)+ガンマンっぽいイメージ(恐らく、それ以前に出演していた西部劇のせいではないかと思う)があって、日本の刑事とのギャップが大きすぎた感じ。漫画の『ドーベルマン刑事』が一番キャラハンに近い日本人刑事かも。短絡的かつ大袈裟に書くと、「アメリカの刑事はすぐに射殺」みたいな印象ってことかな。
(ところで、日本で一番発砲していた刑事の歴代チャンピオンは、「あぶない刑事」の大下&高山かも、と思うがどうでしょうか?)
最後に、刑事の最高峰というと、甲乙付け難いのが、やはり『古畑任三郎』(*)と『刑事コロンボ』です。
満足度が高い。役者さんの雰囲気も、ドラマ全体の仕立ても、筋書きも、全部が揃っていないとこういう傑作は生み出されないと思います。独特の世界というか、特徴があって、定番部分もあって、現実社会とかけ離れ過ぎていなくて、でも架空のことなんですけどね。要は、犯罪者を通して人間というものがよく描かれているのです。それが何といっても図抜けた存在となっているのです。そういう作品は中々生まれてきませんから。
(*):先日の「古畑中学生」も観ました。向島くん役の男子がいい感じだった。主役の子は、「探偵学園Q」の時から目を引く子だった。しかも田村正和に一番近いイメージだし(笑)。けど、同級生は、ちょっと厳しい設定(無理っぽい)だったかも?