プロ初先発の岩下が6回85球の熱投で4安打零封、見事なプロ初勝利です。
お立ち台では先輩を慮った大人のコメントでした本心ではヒヤヒヤだったはず、絶体絶命のピンチに平沢が超絶スーパーダイビングキャッチで白星をもぎ取りました。
残り3イニングを2点のリードで逃げ切れるのか、そう不安に思ったロッテファンは自分だけではないはず、唐川がさくっと抑えたのでいけると思いきや益田がいきなりツーベースを浴びて、それでも二死までもってきたところで左対左で松永にスイッチもダメダメで1点差に迫られて、しかしここで意外性の東條がピシャリ、そしてお約束どおりに内が一打同点、サヨナラのピンチを招くもミル・マスカラスばりの平沢に救われてぎりぎりセーフ、もう生きた心地のしないアップダウンに見ているだけで疲労困憊です。
とにかく勝ててよかった、ご両親が石川から観戦に来ていたとのことで最高の親孝行でしょう、来季は先発での起用と井口監督が明言をしたようで先発推しの自分としても大歓迎、種市とともに開幕ローテーションを競ってくれれば先発陣の層が厚くなりますし、野手中心のドラフトでいける担保をもらったような気にもなれます。
それにしても来季モードの楽天打線が相手だったにしても二軍戦で見た圧巻の岩下を一軍でも見られるとは、140キロ台半ばから後半の重さを感じさせるストレートに落差のあるフォーク、抜け気味だったスライダーが結果的に打者の目線を動かすことになったのも岩下には追い風になりました。
とにもかくにも腕をしっかり振った威力のあるストレートがあってこそ、これを忘れずにフェニックスリーグ、秋季キャンプでさらに磨きをかけてください。
一方で打線はもう慣れっこですのでため息も出ませんが、そこそこチャンスがありながらも内野ゴロと相手の暴投による得点だけでタイムリーはゼロ、楽天打線がそうだったように古川のストレートに押し込まれてしまい、開幕前に井口監督が掲げていた「強い打球を打つ」は達成できないままに来季以降に持ち越しです。
盗塁王にチャレンジをするためなのでしょう核弾頭に起用された中村は二度の出塁のいずれも試みましたが失敗、四球で西川に迫れず、札幌での直接対決までに追いつければ小坂vs松井の再来になるかもしれないと思ったりもしますがそこまで至るのは厳しそうで、井上も打点を稼げずに危うく岩下を見殺しにするところでした。
やはりもう一門、舶来砲を備えなければしんどさは続きそうで、どうやら重光ジュニアに執行猶予が付いて釈放されたようなので塀の中から出てくるのであれば補強に動きが、いや本業の立て直しが優先か、143を目指した盗塁は近いところまではいきそうですが本塁打も143を目指すと、それでも低い目標ですがそんなことを言える、そういうものに私はなりたい。
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◆10月5日(金) 楽天−千葉ロッテ23回戦(ロッテ12勝11敗、18時、楽天生命パーク、21,842人)
▽勝 岩下 17試合1勝2敗
▽S 内 57試合3勝5敗26S
▽敗 古川 17試合4勝9敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、唐川、益田、松永、東條、内—吉田、田村
楽天 古川、高梨、森原、宋家豪—石原、堀内