シーズン終盤にはライトだけではなくセンター、レフトを守った平沢はまだ若いので可能性を限定する必要はない、とは思うものの、ここにきてそのポジションが彷徨っています。
オープン戦では故障で出遅れた藤岡を尻目に3割と好成績を残しながらも開幕後は地蔵と化し、外野陣の不振による小学生のとき以来のチャレンジでようやく出番を得て来季は大きく飛躍をとなれば外野手一本に絞るのかと思いきや、フェニックスリーグではショートだけではなくセカンドを守るなどしています。
そして来月に参戦をする豪州リーグでも内野を守ることが多い、と本人も認識をしているようで、センスの高さは見せながらも経験がものを言うクッション処理など外野手としての守備を鍛え上げることをこの冬のテーマには考えていないのか、ベンチが平沢をどうしたいかに激しく不安を覚えています。
これが来季にまた改めてフラットな競争を口だけではなく実践をしてくれるのであれば分からないではないですが、今季の起用を見れば中村、鈴木、藤岡を動かすとも思えません。
もしベンチが平沢を「基本は外野だが、内野ならどこでも守れるスーパーサブ」の便利使いを考えているのであれば止めて欲しい、むしろ登録を外野手にすべきではないかと、本人には理不尽な話ではあるでしょうがそうすることで退路を断つ、外野手として生きていくしか道はない、と覚悟を決めさせることこそが肝要です。
高い資質を垣間見せながらもやはり便利使いにより基本的なところを鍛え上げることが疎かになってしまい伸び悩んだ塀内、の轍を踏ませたくはありません。
【2018年成績】 80試合 32勝45敗3分 .416
老後に入ってから初めてのシーズンは一軍と二軍、オープン戦を併せて80試合、自己最多の81試合には僅かに届きませんでしたがこれまでの平日は試合途中からの観戦だったものが今年は全てが試合の頭から見ていますので、数えていないので断言はできませんがイニング数ではベストな一年だったと思います。
内訳は一軍が70試合27勝42敗1分、二軍が4試合2勝2分、オープン戦が6試合3勝3敗で、球場別ではZOZOマリンが78試合31勝44敗3分、東京ドームが1試合1勝、富山が1試合1敗とホームゲームオンリーで、富山への遠征はありましたがビジターでの遠征がゼロとなったのは久しぶり、これは今年からチケットへの刻印が始まったのが理由です。
チケットコレクターからすればこれは厳しい、ZOZOマリンでの当日発券であれば刻印なしで来場ポイントの付与ができますが、事前発券が必要な遠征では刻印を避けられず、来場ポイントやピンバッジを諦めてまでのモチベーションを維持できずに早々に断念、多少のリスクを負っての裏技は覚えましたが踏み切るまでには至りませんでした。
来年以降をどうするかは思案中で、球団には引き続き刻印の廃止を訴え続けていきますが、流れとしては内弁慶を続けざるをえないのでしょう。
そんなこんなで大きく負け越したことで納得性はイマイチ、こと一軍では六月に貯金5まで稼ぎながらも八月までに吐き出し、九月以降は1勝16敗と借金の全てがこの一ヶ月ちょっとでのものですから「終わりダメならすべてダメ」なシーズンで、勝ち負けだけでなく金太郎飴な野球に辟易としたのも正直なところです。
また最低5試合、あわよくば二桁と意気込んでいた二軍が目標未達だったのも不満で、ただこれは清宮フィーバーに悪辣な席取りをする日本ハムファンとそれを黙認するスタッフに呆れて鎌ケ谷がゼロだったのが響きましたので、来年は少しは落ち着くでしょうし清宮が一軍に定着をすれば状況は改善をするかもしれません。
そんな来年は今年と同じく地元オープン戦は皆勤を、二軍は二桁に届かずとも5試合は超えたい、そして一軍はノルマを50試合から5年連続の70試合に引き上げて通い詰めます。
オフのネタ不足を補ってくれるかのように連日に小出しで組閣情報が、しかしどれもこれも申し訳ないながらも落胆をするものばかりです。
今日は配置転換、清水直コーチは二軍留守番、小坂コーチは二軍内野守備走塁へ元サヤ、そして大村コーチが一軍打撃、予想どおりに川越コーチが一軍投手、さらには堀コーチが二軍打撃、新任では大隣が二軍投手、金澤が二軍バッテリー、二軍内野守備走塁と報じられていた根元が一軍内野守備走塁、OBをぐるぐる回しているといったところです。
これに一部で報じられた野村が一軍投手で締めくくるつもりなのか、コーチが敗因の全てとは言いませんが「来季はやれるっ!」のスタッフには思えません。
見ようによっては二軍重視でもあるのですが、その観点から言えば堀コーチが一番の不安で、飛ばし屋のコーチをもう一人手当てをしてもらいたいです。
このペースですと近日中に正式にコーチ陣が発表をされるのだと思われ、これ以上の踏み込んだ感想はそのときにしますが、この流れですとドラフトも心配になってきました。
そのドラフトまであと一週間ちょっと、今年も敢えなく観覧は抽選外れで自宅からつぶやくことになりますので、またおつきあいをいただければ幸いです。
球団から公式な発表はされていませんが、珍しくも動きが早いようで新聞辞令が続きます。
金澤に続いて大隣、根元も二軍コーチに就任とのこと、また岡田はBC栃木へ派遣されてのコーチ修行となれば昨年から続く「円満退社」への手厚いケアはいいことだと思います。
なぜに岡田だけ修行が必要なのかはポストの空席状況によるものなのかもしれず、古巣に復帰かと思っていた大隣が二軍担当となれば川越コーチか小野コーチが小林前コーチの穴埋めで一軍のブルペンに入るのか、鳥越コーチのヘッド専任で小坂コーチが一軍担当になったことで配置転換をされていた堀コーチは元サヤでそこに根元が、そうなればまさかのポスト金森が堀コーチの恐怖は楽天から河野が交換トレードのような形で就任をするようですからホッとしたロッテファンは少なくないでしょう。
この河野は井口監督とダイエー時代に同僚だった、と報じられていますがそれだけの理由で引っ張ってくるのは球団の忖度のような気もして、その経歴を見ればサラリーマン、監督付き運転手、フロント、コーチと苦労人なのかとんとん拍子なのかが分からないところもあり、名前の軽さは否めませんがタイプ的には金森前コーチよりはフィットするかもしれません。
そして岡田はなぜか球団の評価が高い大塚コーチ、現場復帰をしたばかりの諸積コーチの壁を越えられなかったのが出向の理由ではないかと、二年ぐらいの修行と思われます。
そして福澤コーチ、鶴岡コーチの退任も明らかとなり、それが金澤に押し出される形であればあまりに残念ですし、ここまでの動きからするとロッテな組閣が見えてきました。
個人的には二軍にこそ熟練のコーチを配するべきだと考えていますので新任コーチがぞろぞろってのは実のところ不安でしかなく、またそれがOBともなればコーチと選手との関係がフレンドリーすぎる弊害、仲良しクラブになりやしないかと、そこはもう少しは動きがあるだろうとすがるような期待をして次を待ちたいと思います。
昨日に今季最終戦が終わったばかりですが、小林コーチ、金森コーチと来季の契約を結ばないと球団が発表をしてオフが動き出しました。
投手については井口監督から全権委任、という名の丸投げがされているとも言われていた小林コーチはリーグ5位の防御率と低迷をした投手陣の責任を取らされる形なのか、実際問題として特にリリーフ陣の一点集中の過負荷が中盤戦以降の失速に繋がった感は否めませんので仕方のないところなのでしょう。
ただブルペン担当の清水直コーチとの配置転換で状況改善の兆しがあったのに短期間で元に戻してしまったのは井口監督の判断のはず、詰め腹を切らされたような気もします。
あるいはお友だちの倉野招聘の目処が立ったことでのお役御免なのか、後任が決まればそのあたりの事情も見えてくるかもしれません。
いずれにせよ小林コーチがそのままのポジションで来季も、には賛成できなかったので退任という形はともかくとして悪い手ではないと思いますが、しかしそれが誰になるのであっても丸投げは論外、細かなところは任せるにしても大きなところは井口監督がしっかりとグリップをしなければ同じことの繰り返しです。
一方の金森コーチは前日に楽天入りが報じられたことから本人からの申し出によるものなのかもしれず、そもそもが井口監督の師匠として球団が忖度をしたような感じもありベンチでの距離も微妙なところがありましたので、もしそうであれば強い慰留もされずの退団なのでしょう。
その金森打法は前任のときに比べれば一様に押しつけなかったのであろうとは荻野が染まりきらなかったことから好意的に見ていましたし、中村や井上が手元までボールを引き付けられるようになったことでの広角覚醒に一定の評価もしていましたが、残念ながら今のロッテには宝の持ち腐れ、その指導を大きく活かせたとは考えていません。
どうしても手元まで引き付ければそこから力負けをせずに振り抜くスイングスピード、パワーが必要になり、しかしロッテにそれができる選手がほとんどいないのが現実です。
それが金森打法のせいだけではないにしても昨日の試合が顕著でしたがどん詰まり、ポップフライの多さの一因にもなっていたような、あれだけ鋭い打球を右中間に放っていた鈴木の失速がその典型的なもので、生真面目な選手ほど取り入れる、入れないを考えずに愚直に学んでしまったような気がします。
来季はホームランラグーンの導入でフライボール革命に走らなければならないことからして、そうなればこちらも後任が誰になるかがポイントになりますが、まさかの堀コーチなのか大村コーチがいよいよ一軍なのか、はたまた外部から引っ張ってくる当てでもあるのか、金森コーチに逃げられた形での後手後手でないことを願わずにはいられません。
そして金澤が二軍バッテリーコーチに就任との報道も、鶴岡コーチとの二枚体制なのかこちらも退任見込みなのか、ただ正直なところ若手へのアドバイスを今岡監督が評価ともありましたが捕手としての実績がそれほどにある金澤ではないので正直なところ不安と言いますか、やはり捕手失格で野手転向をした吉鶴を思い出してしまいます。
それよりも何よりも細川の獲得報道にうんざり、一昨年にもやはりそんな報道がありましたがその人間性がキライなので、飛ばしであることを心の底から願います。
そうでなくとも田村に万が一のことがあったときの二番手育成が喫緊の課題のはず、捕手は経験が必要なポジションですので先がない選手に出番を与える余裕はありません。
最終盤にお試しモードだった吉田、江村が不甲斐ないからこそこういったことが報じられるのでしょうが、そうであっても細川は不要、それならドラフトで捕手を獲りましょう。
長いようで短い、短いようで長かった2018年のシーズンも今日でラストゲームは地元での最終戦でもあり、そして見事にリーグ記録の地元14連敗で締めくくりました。
昨年よりはマシだったものの二年続けての80敗を喫してパシフィックの全球団に負け越しは球団史上初の醜態、勝率.421は新任監督としては最低の数字となります。
その昨年が昨年だっただけに負けることの覚悟はありましたが期待をしていた三年、五年スパンでの土台作りが順調だったとは言い難く、引退即監督で手探り状態だったであろう井口監督としてもかなり不本意な一年だったのではないかと、驚くぐらいにあっさりとした閉幕の挨拶にセレモニーがその心情を表しているようにも思えました。
そんな今日は今季を総括するに相応しい貧打で飾り、八回まで僅かに1安打、最終回に何とか得点はしましたが終わってみれば1-4とまるで連敗記録を彩るようなスコアだったのには笑うしかなく、と言うよりはわざとかよと突っ込みたくもなり、これでドラフトを含めたオフの補強ポイントが野手中心でなければ嘘でしょう。
残念ながら初芝超えも100打点も手が届かなかった井上に迫り来る二年目のジンクスに孤立をさせないことが肝要、ホームランラグーンだから大丈夫、などは論外です。
これまた球団初の全試合出場が4選手、も中村と田村はともかく鈴木と藤岡は作られた記録でしかなく、チームの軸をしっかりと固めることも必要ですが今のチームはまだそこに至っていないのではないかと、その前段としての競争を割愛してのピンポイントは不甲斐ないチーム成績の一因になったように思います。
ストレートが高めに抜けがちで苦労をしながらもQSだった岩下、U23侍ジャパンに選出をされた種市ら若手投手をどう育てていくのか、崩壊寸前の大谷、益田、内らベテランリリーフ陣にどうてこ入れをするのか、そのいずれもハードヒッティングすらほとんどできなかった超絶貧打線を何とかしなければどうにもならないでしょう。
また誇らしげに166万5133人は史上最多の観客動員とビジョンに映し出されましたが、それに見合った野球ができたのか、そもそもこの数字自体も体感では眉唾でしかありません。
凡退をするたびのブーイング、セレモニーでも拍手も歓声もなくしれっとした感じだったことを球団は深刻に受け止めないと、その反動で悲惨なことになりそうです。
今季もギリギリで70回に届きましたがモチベーションの維持に苦労をしたのは昨年と似たり寄ったりで、判で押したような同じ野球へのつまらなさはかなりしんどかったです。
諸般の事情でビジター観戦を封印したためにチームの外弁慶をもろに食らって借金だらけだったのもそう、フレッシュさに欠いたオーダーもそう、金太郎飴にはもう飽きました。
それらを踏まえて今週中にもオフ企画をスタートする予定ですが、ゆるゆるとお付き合いをいただければ幸いです。
最後になりましたがいろいろありながらも井口監督、コーチ陣、選手たち、スタッフの皆々様、そして多くのロッテファンには一年間お疲れ様でした。
もうさっそくに明日から秋季キャンプなど来季に向けた日々となりますが休むところではゆっくりと休んで英気を養い、また来年に新たな夢を見せてください。
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◆10月13日(土) 千葉ロッテ−楽天25回戦(楽天13勝12敗、14時、ZOZOマリン、18,339人)
▽勝 則本 27試合10勝11敗
▽敗 岩下 18試合1勝3敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、松永、益田、内—吉田、田村
楽天 古川、則本、青山、高梨、宋家豪—堀内
スポーツ報知が「広島・丸を本格的調査 FA宣言なら4年20億円用意へ」とのタイトルで記事をぶち上げましたが、一瞬で消えてしまいました。
そもそもロッテファンであればこの金額が眉唾だらだらであることは分かりきっていますし、それだけ出すのであればデスパイネの流出だってなかったはず、何を血迷ったか、血迷ったからこその一瞬だったのか、しかしこれが巨人の機関紙によるものであると考えるとちょっと意味深だったりもします。
無理矢理にユニフォームを脱がせた高橋監督の首を切っての原監督の復帰だけに巨人としては優勝は至上命題、となればライバルの戦力を削る意味でも丸をどうしても獲りたいはずで、ロッテの名前を使ってジャブを打つことで金額感の探りを入れたのか、あるいはポストシーズンに向けて広島、そして丸本人の動揺を誘うためのテクニックかもしれません。
何にせよZOZOマリーンズならまだしもロッテがそんな大金を払うはずもありませんし、金額以前にどうせまた「育てるべき若手がいる」という実際の起用とは相反する念仏を唱えるのがせいぜい、地元選手なのだからせめて礼儀として名乗りぐらいは上げて欲しいのですがそれすらしないのだろうと諦めモードです。
明日は地元かつ今季最終戦、はCSの裏という屈辱を屈辱と受け止めているのかどうか、プレーオフの裏で川崎球場で観戦をしたことがありますが、明日もZOZOマリンに通います。
ビブリア古書堂の事件手帖 7 |
ここにきてまた映画化がされるなどブーム再来の気配もあるビブリア古書堂シリーズ、原作を読んでいる身からすればドラマ化がされたときと同じく違和感のありまくるキャストではありますが、原作に忠実であればよいというものでもありませんし、そもそも観に行くつもりもありませんからどうでもよかったりはします。
ただ前売り特典の小冊子がシリーズ最新作となる本編の後日譚、の前日譚らしいのでそこだけが気がかり、原作を読んでいない人からすれば宝の持ち腐れですし、原作しか興味がない人からすればぽっかりと穴が空いた感があり、自分は後者だけに電子ブックで販売がされることをただ願うばかりです。
それはさておき最終刊はシェイクスピアのファーストフォリオ、その戯曲をまとめて出版をした最初の作品集の真贋がテーマとなります。
シェイクスピアは高校生ぐらいのときにちょっとはまってNHKで、元はBBCあたりのものを放送したものだったと思いますが、ハムレット、お気に召すまま、終わりよければすべてよし、オセロー、真夏の夜の夢、などを見たことがあるためちょっと身近に、しかし当然ながら栞子さんの足元にも及びません。
そんなファーストフォリオを巡って栞子の祖父が残した謎、暗躍をする祖父の元弟子、そして母の智恵子との対決とストーリーは流れていきます。
大輔との恋仲も静かに、しかし激しく進んでいきクライマックスに、その大団円は盛り上がりはしますがそうきたかと、読み手によってハッピーエンド、世の厳しさをそのままに、など望むところは違うでしょうが、ここまで培ってきたキャラクターを崩壊させてまでのこれはちょっと受け入れがたいものがありました。
この巻としては読み応えがありましたがシリーズの締めくくりとしては期待ハズレ、が正直なところで、このもやもやは後日譚で晴らしたいと思います。
2018年9月15日 読破 ★★★☆☆(3点)
井上がツーラン2発で落合以降の日本人打者としては初芝の25本に次ぐ大松と並ぶ24本で、井口の23本を超えました。
打点も99と井口以来8年ぶりの100打点にリーチ、やはり落合以降の日本人打者としてはその井口の103打点が唯一ですので球団史に名を刻む今季の活躍です。
二本とも井上らしいセンターから逆方向への大飛球、引っ張りたくなるところで我慢ができているのは金森打法による引き付ける意識がプラスに働いているのかもしれません。
例によって好調の理由をペラペラ喋っているのが気がかりですが、一年だけの活躍であれば清田もあったわけで、来年に繋げられるかどうかでその真価が問われます。
今季以上に徹底マークをされて厳しいシーズンになるでしょうがそこを乗り越えてこそ一流の称号を手にできるわけで、また球団には井上を孤立させないよう今度こそ、今度こそ大砲の輸入をしっかりとやってもらいたく、ハズレてもリカバーできるよう一門ではなく二門、リスクヘッジに手を抜かないようお願いします。
そんな井上だけが目立ったような試合は幸先よく先制もいきなりのエラーで有吉の足を引っ張り、有吉ももう一つ攻めきれないままにビジター最終戦を黒星で終えました。
超絶貧打線による援護の無さもありましたが中盤戦から白星を稼げなかった有吉に来季も先発を任せるのか、青息吐息の中継ぎ陣に戻すのか、ここは考えどころです。
先発陣もボルシンガーに二年目のジンクスがありそうですし涌井、石川がピリッとしない状況で有吉を外す余裕はないのですが、一方で岩下や種市など試すに値する若手が伸びてきていますし、それ以上にここ数年ほとんど顔ぶれが変わらない中継ぎ陣の崩壊は目もあてられませんので、有吉を戻すのも選択肢としてはありだと思います。
タイプ的にはどうかとは思いますが荻野忠の例もありますから守護神への抜擢も視野に入れて、いずれにせよかつての大谷のようなハッキリとしない起用は百害あって一利なし、できれば秋季キャンプ中に、遅くとも春季キャンプが始まる時点できっちりと役割を決めて調整をさせなければなりません。
何はともあれ今日は杉谷天晴れ、平沢ハードラック、そして岡は古巣以外でも打ってくれ、先頭打者が出ても広がりのない打線はどうにもならん、そんなところです。
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◆10月11日(木) 日本ハム−千葉ロッテ25回戦(日本ハム15勝9敗1分、18時1分、札幌ドーム、25,217人)
▽勝 上原 10試合4勝
▽S 堀 10試合2勝3敗1S
▽敗 有吉 29試合6勝5敗
▽本塁打 井上23号(上原)、24号(上原)、アルシア14号(有吉)
▽バッテリー
千葉ロッテ 有吉、高野、唐川、西野、益田—田村
日本ハム 上原、公文、トンキン、宮西、堀—鶴岡、石川亮、清水
1974年のロッテの日本一に最多勝で貢献をした金田留広氏が、今月2日に亡くなっていたことが明らかになりました。
死因は非公表で享年71歳、最近はあまり動向が聞かれませんでしたので体調を崩していたのかも知れず、金やんの心痛いかばかりか、お悔やみ申し上げます。
正直なところファンになった直後で幼かったこともありあまりピッチングの記憶は残っていないのですが、二桁勝利が途絶えたとは言っても5年で84勝、その前年には20勝で最多勝だった投手がトレードで移籍をしてきたのですから忖度にしても今からすればちょっと考えられず、長嶋一茂のそれとはレベルが違いすぎます。
交換相手が二年で20勝の野村収でしたからそれなりの形にはなってはいるものの、当時の金やんの力の凄まじさと言ったところでしょう。
その金やんが退陣をすると同時に広島に放出とかなり露骨なところはありましたが、間違いなくロッテのエースとして一時代を築いてくれました。
金田留広のオレは金田ファミリーの駄々っ子だ、という著書を古本屋で入手をしたはずなのですがざっと探したところ見つからず、おそらくは押し入れの奥にしまい込んであるはずなので年末の整理のときにでも引っ張り出して読み直してみようなかなと、ちょっとした下ネタもあって面白かった記憶があります。
成田に続いてまた一人、1974年のロッテV戦士が旅立ってしまい、同時に自分も年齢を重ねたことを痛感する訃報がショックでもあり、また地元最終戦を白星で安心をさせたいです。
二軍での数字からすれば抜擢と言っていい山本のプロ初登板初先発は出身地である札幌でという配慮もあったのか、しかし3回4失点でプロ初黒星を喫しました。
石垣島で見ていましたので分かってはいましたが140キロ台後半のストレート、との謳い文句はどこへやら、その石垣島で大炎上をしたときに比べればコントロールがまとまっていましたのでロッテな左腕、130キロ台後半から140キロがやっとのストレートにスライダー、チェンジアップというスタイルになりつつあるような、そんな気がします。
ただドラフト3巡目ながらも即戦力としての期待はあまりされていない、と考えれば型を作るまではこのスタイルでいいのかもしれず、これで満足をしない、との制約付きではありますが、例によって左腕はベース板の左側だけかよ、のリードを置いておけばボールの走り自体は悪くありませんでしたし、三年計画であればまずまずの出足ではあります。
気になるとすれば話題となったピッチングフォーム、猫招きだか猫だましだかが機能をしてるようには見えなかったことで、左打者もさして打ちにくそうにはしていませんでした。
あっさりと走られたセットポジションの拙さも本人の弁にあったとおりにこれからですし、課題を課題として体で認識できたことが今日の一番の成果なのかもしれません。
そして打線は今日も相手を上回るヒットでマルチが4人もいながらの競り負け、チャンスでのもう一押しができないのもいつもどおりです。
せっかくチャンスをもらった吉田も打てる捕手をアピールできず、リードでも田村とは違った特徴を出せなければ意味がないのですが似たり寄ったり、牽制悪送球による失点はどちらのサインミスかは分かりませんが投げる瞬間に井上がどこにいるかは見えたはずで止められなかったのか、田村を脅かす存在になるには力不足を露呈してしまいました。
それにしてもこの9月以降の弱さは何なのか、消化試合で若手中心での負けならまだしも野手はほぼ「レギュラー」でこの体たらく、昨年の借金33に比べればまだ20ながらも体感的にはその昨年とほとんど変わらないと言いますか、こと秋口について言えばむしろ弱さが爆発をしているように思えてなりません。
あと残り2試合で勝ち試合、でなくとも「おっ」と思える試合を見られるのか、地元最終戦はまたしても雨模様のようですが、スカッとシーズンを終えられるよう頑張ってください。
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◆10月10日(水) 日本ハム−千葉ロッテ24回戦(日本ハム14勝9敗1分、18時1分、札幌ドーム、22,572人)
▽勝 ロドリゲス 9試合3勝2敗
▽S 石川直 52試合1勝2敗19S
▽敗 山本 1試合1敗
▽本塁打 清水7号(陳冠宇)
▽バッテリー
千葉ロッテ 山本、陳冠宇、東條、唐川、益田—吉田、田村
日本ハム ロドリゲス、加藤、井口、浦野、石川直—清水、石川亮
今さらではありますが、googleで検索をしたらオリオン村の写真が使われているのに気がつきました。
使われていること自体はそもそも肖像権がグレーですのでとやかく言うつもりもありませんし、どんどんどうぞという感じですが、その仕組みが気になります。
こちらはサブローの引退試合でのスピーチのときの写真で、その引退試合のときの記事にも載せているのですが、どうやら通信簿から引っ張ってきているようです。
試しに画像検索をしてみればやはり2016年、2017年の通信簿の写真がピックアップをされているようで、ざっと見た感じではその他の記事でのものはほとんど見当たりません。
他の選手も同様で、通信簿に写真を載せたのが2016年からなのでほぼ2枚だけ、となると今後は毎年1枚のペースで増えていくのかと楽しみだったりもします。
ブログのタイトルにフルネームで載せるのは通信簿ぐらいですからそこをキーにしているのか、ただサブローはそうはならないですし、また必ずしもタイトルに名前があるから写真がそうとも限らず、とは言えまさか手作業で収集をしているはずもなく、ダミーでタイトルと人物が違う記事をアップして確かめたい衝動に駆られます。
この他にも例えば「福浦 2000本安打」で検索をすると21枚目にそのときにトップに載せた写真がありますからどうやら記事内のものは対象外のようで、かつ写真に被写体の名前は入れていませんのでブログのタイトルだけが頼りのはず、史跡巡りの写真はタイトルに城名を載せていませんので検索をしても出てきませんでした。
もしかするとこういった検索結果になるのは自分だけ、つまりは普段のアクセスに応じたものが表示をされているのかもしれず、ただそれはそれで凄かったりもします。
何はともあれ今年は全員の写真を撮れましたので通信簿には漏れなく載せられますから、それに限らずご希望のものがありましたらメールでご連絡ください。
かなり前にもご案内をしましたが記事で使っている写真であればどれでも、記事に載せる前のオリジナルサイズのものを送付させていただきます。
ただしあくまで個人利用の範囲に限ること、肖像権等の問題が発生をしても当方は一切関知をしませんので、その点は予めご了承ください。
岡田が10年間の現役生活を終えました。
育成枠から這い上がってレギュラーを獲得、そこに至るまでは日大を中退後にクラブチームに所属をするなどかなりな遠回りでしたので、育成の星かつ遅咲きの星でもあります。
不名誉な記録ではありますが野手としてNPB新の59打席ノーヒット、はそれでも使ってもらえるからこその記録でもあり、また赤星の2581打席には届きませんでしたが初打席からであれば独走の2501打席ノーアーチもむしろ胸を張っていい勲章だと思いますので、球史に名を刻んだ岡田の10年間に拍手を贈りたいです。
ホームランを打てなくても10年間やってこれた、とは岡田の言葉でしたが、ただそのホームランを打ちたいとの迷いが2012年以降の右肩下がりに繋がったようにも思えます。
大松の負傷によりもらったチャンスに日本一を決めた決勝スリーベースは今でもロッテファンの語り草になっていますが、巨人戦での三連続超ファインプレーに代表される堅守だけではなくそのスピードこそが岡田の生命線、そこに気持ちとして徹底できなかったのであれば残念としか言い様がありません。
早打ちを改善できずに核弾頭としては出塁率が上がらなかったのもそう、このあたりは本人だけではなくベンチにも何とかならなかったのかと悔やまれます。
しかしそれでもエリア66、そして西岡とはまた違ったタイプのスピードスターとして走り抜けた10年間は、ロッテファンに強烈な印象を残しました。
普通であればファインプレーでも岡田なら捕って当たり前、のような感覚のマヒすらもたらした鉄壁の守備、常に次の塁を狙う果敢な走塁、もし今が全盛期であれば井口監督が目指す野球の先兵として縦横無尽な活躍ができたのではないかと、足を使う野球を重視していなかった前政権、前々政権にスポイルされてしまった感は否めません。
今後に岡田が指導者としてロッテに戻ってきてくれることがあれば、そういった経験を踏まえた堅守機動力をチームに注入してくれると期待をしたいです。
新記録を達成した上での3安打猛打賞、ほとんど守備機会がなかったのは残念ですが最後に盗塁も決めましたので、最高の引退試合だったのではないかと思います。
そんな引退試合、そして福浦の2000本安打表彰式がありながらも、地元での連敗は13までになってリンダ困っちゃいます。
昨日のリプレイのような序盤の大量失点に、打ってはチャンスに凡退、今日は相手を上回るヒットを打ってのそれですからもう乾いた笑いしか出てきません。
長打力の差をまざまざと見せつけられたとでも言いますか、ホームランラグーンができたらもっと酷いことになるだろうとの恐怖感と言いますか、いろいろとヤバすぎます。
相変わらずに外中心のリードかと思ってみれば右打者には内ばかり、つまりは土肥はベース板の左にしか投げられないとの田村の判断であったとしてもコースが分かっていれば狙い打ちに遭うのは当たり前、それでも厳しいところに投げられればまだしも全体的にボールが高めでしたので今日の土肥はダメな土肥でした。
永野、東條が活きのいいボールを投げていたのが救いではあり、ただこちらも外ばかりでは中後になるだけですから持ち味のストレートを活かすリードをお願いします。
ちなみに名球会のブレザーはOBが着せてあげるものだと思っていたので有藤でもなく井口監督でもなく柴田には拍子抜け、気のせいかしらっとた雰囲気ではありました。
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◆10月8日(月) 千葉ロッテ−ソフトバンク25回戦(ソフトバンク15勝9敗1分、14時、ZOZOマリン、29,806人)
▽勝 東浜 17試合7勝5敗
▽敗 土肥 6試合2勝1敗
▽本塁打 デスパイネ28号(土肥)、29号(土肥)
▽バッテリー
千葉ロッテ 土肥、高野、永野、東條、西野—田村
ソフトバンク 東浜、嘉弥真、武田、加治屋、森—甲斐、高谷
根元が13年間の現役生活を終えました。
セカンド、ショートでレギュラーを獲りながらも長くは維持できず、これからというところで井口がやってくるなど恵まれないところもありましたが、それでもチームの顔の一人としてファンの絶大なる支持があったからこその13年間、引退試合があるぐらいの選手として歴史に名を刻めたのではないかと思います。
残念ながら胴上げはぶれたものが大半でどれをチョイスするかを迷ったのですが、あまりに涌井の笑顔が印象的だったのでこちらを、肝心の根元が見切れてしまってごめんなさい。
せっかくなのでセカンドでの根元を期待したのですが中村の牙城を崩すことができずにレフトでのスタメン、ただかなりな守備機会がありましたので結果オーライです。
最後はおそらくはこれまで守ったことのないライトでロッテファンへの挨拶とは粋な計らいではあり、もっともそれは内野スタンドに背を向けたセレモニーにも繋がる球団の外野優遇を見せつけられたような気がして面白くないわけではなく、また場内一周もバックネット裏をスルーされたのがショックではありました。
これは胴上げの準備がされたことでのものですから根元がどうではなくスタッフの不手際ではないかと、明日はもう少し配慮をいただければと願います。
さらにはCSに向けていろいろとテストがあることは分かりますが現役最後の打席に左腕をぶつけてきた工藤監督に恨み言の一つも言いたく、外野に鋭い打球はありましたが4タコで終わったストレートオンリーながらも真剣勝負、それでも最後までバットを振り抜いた根元らしいラストステージだったと思います。
試合はもうどうでもいいなんて現実逃避をしたくもなる地元12連敗、もう勝てる気がしません。
二木が面白いようにかんころ打たれれば打線は井上が一人奮闘するだけでミランダに手も足も出ず、その井上が2打点を稼ぐも中村の盗塁が記録にならないのは大量リードでソフトバンクに防ぐつもりがなかったからなのか、こんなチーム状態であれば今後も似たような展開になりそうですから中村のタイトルは風前の灯火です。
それにしても酷い、イベントがなければ球場に足を運ぶのに相当なエネルギーが必要になる最終盤は残り2試合、勝って選手を送り出すこともできないのが嘆かわしいです。
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◆10月7日(日) 千葉ロッテ−ソフトバンク24回戦(ソフトバンク14勝9敗1分、18時、ZOZOマリン、24,532人)
▽勝 ミランダ 8試合6勝1敗
▽敗 二木 16試合4勝7敗
▽本塁打 松田宣32号(二木)
▽バッテリー
千葉ロッテ 二木、陳冠宇、永野、西野、高野—江村、田村
ソフトバンク ミランダ、嘉弥真、中田、大竹—高谷、甲斐
まだ地元最終戦での先発の可能性がありますが井口監督は岩下にするか迷っているようで、しかし今日のピッチングを見る限りでは万全で投げられているようにも思いませんので岩下、岩下でないのであれば種市、土肥など来季に向けて若手にチャンスを与える方がチームにとってはプラスになるでしょう。
数字も出ていませんでしたがストレートに力が無く、序盤は変化球で何とか抑えていましたが全体的なコントロールの甘さも手伝っての被弾、連打で持ち堪えられませんでした。
松永は連日に機能をせず東條も今日は痛恨の被弾、先発は岩下らが出てきましたがリリーフ陣に新顔が出てこなければ同じ顔ぶれの過負荷による息切れは来季も続きそうです。
ただそれよりも補強が優先をされるのはやはり野手陣、三回以降はノーヒットと途中で見るのを止めようと思ったぐらいにさして調子が良くもなかった則本に手も足も出ませんでした。
走攻守そこそこといった選手ではなく一芸に秀でたスケールの大きい選手を獲り、育てることこそが遠回りでも投手陣のてこ入れにも繋がるとは信念ですが、いずれも中位以降の中村、浅村、山川、外崎が3~4年目にレギュラーに定着をした西武に学びたい、即戦力でばりばりやれる選手などは稀有なのですから分母を大きくして育てるしかありません。
安田は則本に3三振ながらもボールを追いかけずにしっかりと振っていましたので学ぶところはあったはずで、平沢もそう、とにかくこぢんまりとさせずに大きく育ててもらいたいです。
そして明日、明後日と根元、岡田の引退試合なのか引退セレモニーなのか、一つの時代の終わりでもあり、感謝の気持ちを込めて目に焼き付けたいと思います。
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◆10月6日(土) 楽天−千葉ロッテ24回戦(12勝12敗、14時、楽天生命パーク、25,506人)
▽勝 則本 26試合9勝11敗
▽敗 石川 21試合9勝8敗
▽本塁打 島内11号(石川)、ウィーラー14号(石川)、15号(東條)
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、松永、東條、永野—田村、吉田
楽天 則本、高梨、宋家豪—嶋