オリオン村(跡地)

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2010年通信簿 3 サブロー

2010-11-16 03:43:20 | 千葉ロッテ

3 サブロー 外野手 34歳 年俸1億3000万円

【2010年成績】 125試合 452打数 58得点 118安打 打率.261 15二塁打 2三塁打 19本塁打 71打点 2盗塁 58四死球 118三振 得点圏打率.261

昨年に覚醒をした感のあったサブローでしたが、今季もその路線のままに外国人選手チックな存在でシーズンを過ごしました。
守備や走塁は今ひとつでも打撃では貢献をするという、かつてのサブローとは真逆なスタイルは個人的な嗜好には合わないのですが、それでも終盤には4番を任されるなどチームの中心であったことは間違いありません。
選手会長としての求心力を発揮したかどうかは微妙ではありますが、生え抜きのベテランとしての奮起に期待をします。

打撃で貢献、とは書いたものの、打率を大きく落としたことでインパクトが弱かったことは否めません。
昨年に続いて100を越える三振で確実性に欠けましたし、淡泊なバッティングも目立ちました。
しかしそれでも得点圏打率の割には打点が多いのはここ一番での集中力のおかげかもしれず、自己最多の71打点は誇ってよいでしょう。
これで打率が3分でも高ければ19本塁打と合わせて来季もクリーンアップを任せたくもなるのですが、実際のところは6番あたりが妥当ではないかと思います。
費用対効果にシビアな球団で6番打者に1億を越える年俸が妥当なのかどうか、サブローにとっては正念場の2011年になるかもしれません。

そのサブローの進退に大きく影響をしそうなのが、衰える一方の守備と走塁です。
レーザービームとも言われた強肩も今は昔で、今季はホームでのクロスプレーをほとんど見た記憶がありません。
逆に後方に守って前に落ちるヒットをどれだけ見せられたことか、打球に対する瞬間の判断がかなり鈍っているように思えます。
それもこれも足腰が弱まっていることが原因と思われ、故障がちであることもパワーを得たこととのトレードオフではないかと疑っています。
足が速くても盗塁をするタイプの選手ではありませんでしたが、とても俊足とは言い難い走塁には見ていて溜息が隠せません。
まさに来日2年目のサブローと揶揄もしましたが、あながち的外れな比喩ではないと思います。

荻野貴、清田、そして伊志嶺と、若く守備に秀でた外野陣への期待が高まっています。
かつて浦和で夢想をした立川、大塚、サブローの布陣のように思い通りに若手が育つとは限りませんが、それでもサブローにとっては厳しい状況に変わりはありません。
福浦にそうであったように西村監督がシビアに徹してサブローを処することは充分に考えられますので、そうならないよう頑張ってもらうしか生き残る道はなく、今さら元の道には戻れないでしょうからイタリア人選手としての昇華を願うばかりです。

2007年通信簿
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【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億1700万円 (▼10%)

 

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31 コメント

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そう見える (ぶちくん)
2010-11-16 08:02:18
 まったくもって不思議な選手です。絶不調かと思えば(そう見える)、急に打ち出したり。守備もチンタラしていたかと思えば、並の選手なら抜けているところを簡単に(そう見える)追いついて、ピンチを救ったり。そうかと思えば、やっぱりチンタラプレー(そう見える)で、解説に酷評されたり。
 ひとことで言うと「ロッテらしい選手」で、ロッテには必要不可欠です。このままロッテに骨を埋め、ゆくゆくはコーチ(そう見える)、と思ったらFAで流出し、サブローの悲劇とならないよう祈ってます。
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サブロー (寿限無)
2010-11-16 08:31:43
個人的にはサブローのバッティングの構え、投球する姿が好きなんですが。基本的にはスタンスがややオープンという以外は全てスクエアで基本に忠実な感じ、ボールを投げるのもキチンとしたオーバースローで、お手本のようなフォームですから。
まあ、成績的には打点が90、ホームランが30だったら打率は今年と同じでも良いんですけど(外人か?)
来期は外野が激戦ですから、福浦や今岡(高校の先輩)とDH争いとならないようにと心配してしまいます。
潜在能力はあると思いますが衰えは隠せないので・・・・
なんだかんだいっても、ロッテ名選手ではありますね。
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Unknown (ゴリゴリ)
2010-11-16 09:18:56
ゲッツーなど淡泊な凡退の仕方が多かったですが、なんか不思議と勝負強さも感じるのですよね。しかし来年は外野でのレギュラーは厳しいかとみています。守備で足を引っ張りすぎかなと。ただこの選手優勝するためには必要な戦力だと思うので、経験も生かした打撃で貢献してほしいですね。
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来季は (なしもぎ)
2010-11-16 11:44:39
外野争いで、オギタカ、清田、伊志嶺、大松、岡田と激戦の中でサブローはDHでの活躍を期待したい。
福浦との兼ね合いありますが、リーグNO.1鉄壁守備陣営でシフト組むとサブローの生き残る道はここかなと。
いずれにしてもロッテには必要な選手です。

オリオンさんが中国出張でパレードを見れないとのことでしたが、当方もヘルニア再発で安静にしていなければならず、パレード参加できません。サブローの腰を云々言う前に自己管理何とかしろよと自分に突っ込んでおります!
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DH候補になる守備 (紅丸)
2010-11-16 11:50:17
サブローはどちらかというと打撃よりは足自体の速さや守備がいいというイメージでしたが、完全に逆になってますよねぇ…。普段のプレイを見る機会がないので、今回の日本シリーズでの守備は印象的でした。他の外野手が打者に合わせて前に行ったりするのに対して、サブローはいつでもやたらと後ろにいる。解説者にも指摘されてました。

肩にも衰えがみられるというならやはり来季はDHの起用も考えるべきですかねぇ…。打撃は.280、20本、70打点くらいが求められるものでしょうか。ロッテな選手の成績ですね。

日本シリーズでの第6戦で浅尾から打ったような打撃が出来れば、来季の打撃はかなり期待出来る気がします。なんだかんだでロッテ日本一の貢献者なので活躍を期待します。ただ年俸は微減してほしいです。上げるときはけっこう上げるけど、あまり年俸を下げないため選手を流出させることでしか歳出を下げられないのだと思いますから。
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サブローの行く末 (もちまる)
2010-11-16 12:43:16
伊志嶺が評判通りの選手なら、弾き出されるのは大松であり、サブローでしょう。
DHは熾烈な争いになりそうですね。
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DH候補か (NT)
2010-11-16 13:37:12
たしかに守備は微妙でしたが、サブローが休んでいる間の打線はかなりお寒い状態だったので、簡単に外せとは言えないですね。
甘め査定で現状維持くらいになりそうな気はします。

来期の外野は、ルーキーの伊志嶺は未知数ですが、
荻野、清田、大松、岡田、早坂、南、竹原、神戸、角中と、1軍経験者も多くいます。
怪我や、2年目のジンクスに負けず、サブローをDHに追いやれるくらいの活躍を期待したいとですね。
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Unknown (荻貴)
2010-11-16 14:52:47
今年はマリスタライトスタンド観戦が多かったので、いつもやたら近くにサブロー選手がいたなぁ、という感じです。守備には定評があると聞いていましたが、そこまでの印象ではありませんでした。

打撃では普段打たないが、ここぞの場面でよく打っていた印象ですね。「さすがサブロー!」とよく言ってた気がします。
ただ、打ってもベース手前で自ら減速する場面をよく見たので、そこはもう少し考えていただきたいです。

果たして来シーズンもサブロー選手は外野を守っているのか?ベテランさんの意地を見てみたいです。・・・意地とかそういうタイプでもないんですかね?
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先祖返りのサブロー (まさ01)
2010-11-16 16:00:40
昨年から打撃内容だけ見ると、皆さんがご指摘のように、2005年以前のサブローに先祖返りしてしまった感がありますよね。
基本的にプルヒッターで淡白で安定感がなく、たまに長打力を発揮する、というような、典型的なロッテの選手。。。

そんなサブローが、特に4番として、あまり評価を下げなかったのも、
・前4番の目を覆いたくなるくらいの絶不調ぶり
・妙に印象に残る場面で時折飛び出す巧打
・マリーンズ=2005年の姿しかイメージできない解説陣
・そして何より、脇を固める井口と今江のカバー
があったからでしょうか。
(ここにきて、スローガンの「和」が絶妙にサブローを救っていたような・・・)

とは言え、来年は周知の通り、外野戦線での立場は非常に厳しいものですね。
打撃だけでなく、守備力の低下も顕著ですし。
だからといって、個人的には、3年越しの理想を手にした福浦とのDH併用はご勘弁してほしいものですが。。。
(それ以前に、福浦にはまだまだ守備でも貢献してほしい・・・)

しかし、ちょっと水を差すようですが・・・
冷静に考えてみると、まだ見ぬ新人伊志嶺、これから真価が問われ出す清田・荻野・岡田、長年伸び悩みの大松らと並べられて、「サブローが一番危うい」と思わせられる現状は、実はとてもレベルの低い話なのかも・・・と、このコメントを書きながら思ってしまいました。。。
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Unknown (臙脂)
2010-11-16 19:24:35
今年もサブローはサブローだったといった印象ですね。チームの調子に関わらず良くも悪くも一定の打撃でした。
守備能力の低下や満身創痍の状態ですし、右の代打で一番期待できるのが今岡というチーム状況でもありますので、荻野貴の復活や伊志嶺の台頭などで来年は同じく満身創痍の福浦と共に左右の代打の切り札として起用できるチーム状態になれば理想です。まあ、現実的には難しいでしょうが。
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