電脳筆写『 心超臨界 』

どんな財産も誠実にまさる富はない
( シェークスピア )

南京大虐殺という嘘 《 本立ちて道生ず――渡部昇一 》

2024-07-04 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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いわゆる「南京大虐殺」にせよ、「従軍慰安婦」にせよ、歴史認識をめぐる問題は、日本が敗戦国であるからこそ訴えられている問題なのです。ですから、日本がそれをひっくり返せば、勝った側の立場が崩れる、勝者の論理が崩壊する。その恐れがあるから、同盟国のアメリカも簡単には日本の主張に賛成しない。それどころか反対する恐れが強い。勝者の論理は、戦勝国としての既得権益と結びついているからです。実際、その恐れは現実のものとなってきました。


◆本立ちて道生ず

『日本を嵌める人々』
( 渡部昇一、潮匡人、八木秀次、PHP研究所 (2013/9/12)、p212 )

【渡部】 一般に、安倍政権にとっての課題は「アベノミクス」と言われています。しかし本当に重要なのは、それ以外の問題でしょう。いや、「問題」という表現では収まりきらない難題です。国難と呼んでもよいでしょう。

参院選の大勝利に水を差すようで恐縮ですが、いわゆる「ねじれ現象」が解消した、今だからこそ申し上げておきます。これから最低三年間にわたり安定した政権が続くといわれていますが、実はその安倍政権に、現在もなお大きな国難がふりかかっています。

ひとつは、依然として「南京大虐殺」問題です。そして、もうひとつが「従軍慰安婦の強制連行」というわけです。これらはいずれも、日本の立場からいえば、明らかな冤罪です。そもそも無実であり、無罪、無根拠であると主張・立証できる問題です。

にもかかわらず、安倍政権にとっての難題であり、日本にとって国難であるのは、なぜなのか。無実であると主張することが、なぜ難しいのか。無罪であると証明できる史料がそろっているのに、なぜ立証が難しいのか。

あえて逆説的に申し上げましょう。それは「日本を嵌める人々」が指摘するように、安倍政権が「日本は無罪である」と主張・立証することは、いわば「勝者の論理」をひっくり返すことになってしまうからです。日本は敗戦国であり、連合国は勝者であった。残念ながら、これが事実です。

いわゆる「南京大虐殺」にせよ、「従軍慰安婦」にせよ、歴史認識をめぐる問題は、日本が敗戦国であるからこそ訴えられている問題なのです。ですから、日本がそれをひっくり返せば、勝った側の立場が崩れる、勝者の論理が崩壊する。その恐れがあるから、同盟国のアメリカも簡単には日本の主張に賛成しない。それどころか反対する恐れが強い。勝者の論理は、戦勝国としての既得権益と結びついているからです。実際、その恐れは現実のものとなってきました。

ですから、非常に迂遠(うえん)な道筋ではありますが、やはり、もう一度、東京裁判まで戻らないと話が前に進みません。国難の核となっている歴史認識問題を生んだ東京裁判史観を正さないかぎり、安倍政権が舵を取る日本丸は暗礁に乗り上げてしまうでしょう。日本国の行く手を阻む暗闇は晴れません。

こういう言葉があります。

「君子は本を務む。本(もと)立ちて道生ず」(『論語』学而)

物事の根本が確立すれば、自ずと道は開けるという意味です。宮崎市定は「諸君は根本に向かって努力してほしい。根本が立てばそこから先は自然に進行するものだ」と現代語訳しています。歪んだ歴史認識を正すことは、日本にとっての根本です。安倍総理も、私たちも、根本に向かって努力すべきです。まだ戦いは終わっていません。

ならば、戦うべき敵は、どこの誰か。これまで毎回、ゲストと八木さんとの鼎談でPHP研究所から出版してきた、このシリーズの最大の特徴は、実名を挙げて特定の個人を批判するスタイルにありました。ただ、いま申し上げた東京裁判史観に限っていえば、批判すべき相手が固有名詞と結びつきにくいのです。
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