電脳筆写『 心超臨界 』

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ドクター・スース

従軍慰安婦という嘘 《 パブロフ報道の典型——長谷川煕 》

2024-05-12 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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ひところまでソ連、中華人民共和国という言葉にも、マルクス主義革命による新体制の国家ということでなのか、そこにすなわち善、プラスの価値を感じる「パブロフの犬」が朝日新聞社内にはあちこちにうようよしていたのである。社会部、論説委員室に限らない。そうした条件反射のまさに典型例が、吉田証言関係の虚報でとりわけ大きな影響を内外に及ぼしたと私が見る北畠清泰であり、そして一連の虚報を背景に、OBになってからではあるが、慰安所糾弾の模擬法廷の開催へと突き進んだ松井やよりである。


◆パブロフ報道の典型

『崩壊 朝日新聞』
( 長谷川煕、ワック (2015/12/22)、p30 )

戦後このかた、旧日本陸海軍の行動は何事につけ「悪」と、日本支配のGHQはもとより、その影響を受けた日本人自身によっても言われ続けていると、旧陸海軍について、いかなる虚偽の悪行が伝えられても、旧軍のことであれば、記者であるのにその真否を究明することなく、なんでも実話と思い込んでしまうその現象を私は、ロシアのパブロフが犬の実験で見つけた有名な生理反射(ベルの音と同時に犬に餌をやっていると、ベルの音を聞いただけで犬は、餌がなくても唾液を出すことをパブロフは発見した)になぞらえてみた。そこには過去を否定する疑似理論のマルクス主義も陰に陽に影響していたと思われる。

ひところまでソ連、中華人民共和国という言葉にも、マルクス主義革命による新体制の国家ということでなのか、そこにすなわち善、プラスの価値を感じる「パブロフの犬」が朝日新聞社内にはあちこちにうようよしていたのである。社会部、論説委員室に限らない。

そうした条件反射のまさに典型例が、吉田証言関係の虚報でとりわけ大きな影響を内外に及ぼしたと私が見る北畠清泰であり、そして一連の虚報を背景に、OBになってからではあるが、慰安所糾弾の模擬法廷の開催へと突き進んだ松井やよりである。もちろん、虚報放置の期間も含めて30余年にわたる失態なので、朝日新聞社のとくに東京本社、大阪本社の関係部の記者、次長、部長、編集局次長、編集局長、編集担当、論説委員、論説副主幹、論説主幹など、この事件に責任を負うこの間の関係者は多数にのぼる。

前出の朝日第三者委の聞き取りの相手はその一部にすぎない。調べ得た限りだが、その該当者名簿を作ってみたが、洩れている人は何人いるだろう。該当者には私の先輩も同輩も後輩もおり、上司だった人も、よく知っている人もいる。佐伯晋のように尊敬している人もいるし、関係記事への佐伯の疑問、不審感を無視した編集幹部も含まれる。前記の中江利忠も東京本社経済部長の時は私の上司だった人である。何かとお世話にもなった。

私を、あるいはこの取材を嫌う人もいるだろうから、拒まれるか否かはともかく、長い月日を掛けても、可能な限り、その一人ひとりを訪ねて、さまざまな問いをぶつけなければいけない事件とは思う。が、いま着手している本書は、慰安婦虚報事件を引き起こした朝日新聞社の体質を検証するというその内容からも、早く書き上げたいので、故人ではあるが北畠清泰、松井やよりという二人の記者におおむね的を絞り、そこを中心にこの事件を掘り下げてみたい。その言論、行動から見て、この事件に関してはとりわけ見逃せないと考えるその二人なのだが、その人物のことが、慰安婦虚報事件を巡る各種の報道、言論でもあまり取り上げられていないので、なおさらである。

次章で詳しく追跡するが、松井やよりは私の友人だったと言える人だし、北畠清泰は雑誌『アエラ』の編集部で私の目の前の席にいたことがある。ことの実相を浮上させようとするこの本では、次章で松井やよりに関しても念を押しているように、故人ではあっても、もちろん正確は期するものの、遠慮会釈ない書き方にならざるを得ないが、松井やよりの場合と同じく、北畠清泰本人についても個人的な悪感情を抱いているわけではない。存命だったら二人にもこの本を読んでもらい、批評を得たいと思う。
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