電脳筆写『 心超臨界 』

強みは物理的な能力がもたらすものではない
それは不屈の信念がもたらすものである
( マハトマ・ガンディー )

不都合な真実 《 ウソで儲ける、製薬会社と医者たち――武田邦彦 》

2024-05-22 | 05-真相・背景・経緯
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コレステロールの制限撤廃に反対する医師がいました。実はコレステロールを下げるということで非常に良く効く薬があって、この薬価がものすごく高いのですが、これをつくっているグループを背景とした病院の医師が反対したのです。それでそのときに「コレステロールの基準を下げてもらっては困る。病院の経営のことをわかっていないのか!」と言ったのです。だからコレステロール値の高い患者さんが来ると、病院はニッコリします。コレステロール値を下げる薬を調合できますから、そうすると薬価が高いのでごっそりお金が入るのです。


◆ウソで儲ける、製薬会社と医者たち――武田邦彦

『武器としての理系思考』
( 武田邦彦、ビジネス社 (2021/3/3)、p139 )

それでも2009年から、ようやくまともな意見が出てきました。

厚労省でコレステロールに関する委員会が開かれます。多くの医師は良心的で「最近コレステロールを悪者だとして抑制する人が多くなったので、認知症になったり、記憶を呼び起こすことが遅くなっている人が増えてきた」「細胞も弱くなってきたのでいろんな病気を併発するし、熱中症なども出てきた」「血圧も低くなってきた」「こういうことが起こってきたのでこの誤解を解いてコレステロールの制限を緩めたほうがいいのではないか」という問題提起が委員会でなされました。

ところがそのときに、コレステロールの制限撤廃に反対する医師がいました。実はコレステロールを下げるということで非常に良く効く薬があって、この薬価がものすごく高いのですが、これをつくっているグループを背景とした病院の医師が反対したのです。それでそのときに「コレステロールの基準を下げてもらっては困る。病院の経営のことをわかっていないのか!」と言ったのです。

だからコレステロール値の高い患者さんが来ると、病院はニッコリします。コレステロール値を下げる薬を調合できますから、そうすると薬価が高いのでごっそりお金が入るのです。血圧降下剤と似ていて、それはもう病院にとってはやめられない……。

ところが、この議事録が外部に流出してしまいました。

本当は国の委員会なので議事録は全部公開していいのですが、委員会の多くはいつも利権と関係しているので、その議事録は原則非公開としているのです。

これは新型コロナウイルスの場合でもそうです。専門家委員会の議事録は公開しないといって世間の批判を浴びて、それで公開しても全部黒塗りだったりするのです。

「実はコレステロールを下げる必要はないけれど、下げるという基準をつくってくれないとお金がもらえないから病院経営が成り立たない」という議事録が表に出たわけです。酷(ひど)い話ですね。

そしてそれから6年間もすったもんだして、ようやく2015年になって厚労省が、実はコレステロールというのはそんなに低くなくてもいいのでとりあえずコレステロールの基準値は変えないけれども、コレステロールの多い食品、典型的なのは卵や豚肉の油ですが、そういうものに対する制限はやめるという通達を出しました。

その翌年から翌々年ぐらいからは国立医療センターだとか赤十字病院など大病院の真面目な医師はコレステロールの制限ということを言わなくなりました。

ただ、今も開業医レベルではそこまで勉強をしていないので私に食ってかかる人もいます。「武田さん、コレステロールは制限されているのになんだ」と言う人には、「それは2015年の厚労省の通達を見てください」と反論しますが。

医師としてはコレステロールの規制がなくなって一般の人々がこれを制限しなくなると報酬が下がってしまう。やはり人間は自分が損をするという方向へはどうしても行きたくないものなのです。

しかし食品で入ってくることを制限すると、むしろ健康に悪い影響が出てきます。

たとえば、人が必要とするコレステロールを100とすると、そのうち80は自分の身体でつくって、20は卵などを食べて補うわけです。

ところが医師は「ちょっとあなたはコレステロールの値が高いから、卵とか豚肉の脂身などは食べないほうがいいですよ」とアドバイスします。それでその人が、卵をたべなくなったり豚肉の脂身を食べなくなったとします。

そうして食品からコレステロールが入ってこなくなると、簡単にいうと身体は100%を自分の身体をつくるようになります。そうするとコレステロールを作るのは結構大変なことなので、まず身体が疲れる。さらには肝臓が傷むという状態が起こります。

それでもやはりコレステロールがすこし不足しますから、病気に罹りやすくなります。

だったら、コレステロールを食べればいいのかと言うと、人間の身体というものはそんなにすぐに変わりませんから、急にコレステロールを食べるようになれば今度はコレステロール過剰になってしまうのです。

医師のアドバイスというのは正確でなければいけないのですが、医師というのは身体が壊れたときに治すことが仕事なので、健康のためにコレステロールをどうしたらいいかということについてはあまり知識がありません。医師は忙しいし、覚えることが山ほどあるので、だから私たちからするとこういったコレステロールの制限などを彼らに任せてしまうことは実は適切ではないのです。
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