電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスではなく
一方が降伏するからである
ダニエル・パイプス

◆戦争は犯罪ではないから東京裁判は誤りである――ブレイクニー弁護人

2024-07-13 | 05-真相・背景・経緯
§4 東京裁判――日本に犯罪国家の烙印を押すために演じられた政治ショー
◆戦争は犯罪ではないから東京裁判は誤りである


「歴史を振り返ってみても、戦争の計画、遂行が法廷において犯罪として裁かれた試しはひとつもない。我々はこの裁判で新しい法律を打ち立てようとする検察側の抱負を承知している。しかし、そういう試みこそが新しくより高い法の実現を妨げるのではないか。『平和に対する罪』と名付けられた訴因は故に全て当法廷により却下されねばならない」


「東京裁判: ブレイクニー弁護人の弁論」
(動画:https://tinyurl.com/y4ztns6p

ブレイクニーはまず「戦争は犯罪ではない」という。なぜか?

「戦争に関し国際法の法規が存在していることは戦争の合法性を示す証拠であります。戦争の開始、通告、戦闘方法、終結をきめる法規も戦争自体が非合法なら全く無意味です。国際法は国家利益の追求のために行う戦争をこれまで非合法と認めたことはない」

とブレイクニーはいう。

「歴史を振り返ってみても、戦争の計画、遂行が法廷において犯罪として裁かれた試しはひとつもない。我々はこの裁判で新しい法律を打ち立てようとする検察側の抱負を承知している。しかし、そういう試みこそが新しくより高い法の実現を妨げるのではないか。『平和に対する罪』と名付けられた訴因は故に全て当法廷により却下されねばならない」

ついでブレイクニーはいう。

「国家の行為である戦争の個人責任を問うことは法律的に誤りである。なぜならば、国際法は国家に対して適用されるものであり、個人に対してではない。個人による戦争行為という新しい犯罪をこの法廷が裁くのは誤りである」

彼の論議はさらに続く。

「戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪でない。戦争が合法的だからです。つまり合法的な人殺しなのです。殺人行為の正当化です。たとえ嫌悪すべき行為でも犯罪としての責任は問われなかったのです」

「キット提督の死が真珠湾爆撃による殺人罪になるならば我々はヒロシマに原爆を投下した者の名をあげることができる。投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼らは殺人罪を意識していたか? してはいない。我々もそう思う。それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからです。何の罪科で、いかな証拠で戦争による殺人が違法なのか。原爆を投下した者がいる! この投下を計画し、その実行を命じ、それを黙認した者がいる! その人達が裁いている」

(注)ブレイクニー弁護人の弁論は、現在発行されている速記録には「以下通訳なし」として印刷されていない。
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