電脳筆写『 心超臨界 』

人は経験に比例して賢くなるのではない
経験に対する対応力に比例して賢くなるのだ
( ジョージ・バーナード・ショー )

不都合な真実 《 たまに撃つ 弾が無いのが 玉に傷——江崎道朗 》

2024-07-18 | 04-歴史・文化・社会
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今のままだと、北朝鮮ミサイル攻撃を受けたら日本のミサイルディフェンスシステムは突破される可能性はあるし、守れる範囲は限定されます。とにもかくにも防衛費が少ないのです。海上自衛隊イージス艦によるミサイル迎撃が期待されますが、それがダメな場合はPAC-3(パック3)ミサイルが迎撃するという2段階構えになっています。しかし配備総数が全然少ない。


◆たまに撃つ 弾が無いのが 玉に傷

『危うい国・日本』
( 百田尚樹&江崎道朗、ワック (2020/4/26)、p144 )

――最悪の事態を阻止するために自衛隊があるのですが、自衛隊にもさまざまな問題が存在します。たとえば自衛隊のMD(ミサイル防衛)システムは万全ではなく、海上自衛隊の反撃も十数分しかもたないとか言われています。もっと言うと自衛隊基地はもって数日とか。背筋が寒くなります。

【江崎】 今のままだと、北朝鮮ミサイル攻撃を受けたら日本のミサイルディフェンスシステムは突破される可能性はあるし、守れる範囲は限定されます。

とにもかくにも防衛費が少ないのです。

海上自衛隊イージス艦によるミサイル迎撃が期待されますが、それがダメな場合はPAC-3(パック3)ミサイルが迎撃するという2段階構えになっています。しかし配備総数が全然少ない。防衛費はGDPの1%しかないために迎撃ミサイルが充分でありません。北朝鮮のミサイル攻撃すらまともに対応できない状況です。

もちろん現場の海上自衛隊は優秀ですよ。しかし、例えば、日本の潜水艦が何発、魚雷の発射訓練が出来ているのか。年間、1発だけです。しかも実弾ではなくて訓練弾ですよ。

防衛費を増やさないというのは、特に与党の政治家たちが、日本の自衛隊をダメにしているのです。官僚たちの建前の意見だけを聞いているから、そんなことになるのです。少しは自分で自衛隊の実態を調べるようにしたらどうかと思いますね。

【百田】 ………ちょっと唖然としましたね。軍人の練度というのは日々訓練して初めて、達成されるわけですが、今の話を聞くと、魚雷の練度はまったくダメですね。

【江崎】 ですから、「たまに撃つ 弾が無いのが 玉に傷」。これは自衛隊の人がみんな自嘲気味に言っています。それぐらい予算が貰えていません。もちろん、アメリカとの合同演習の時は実弾演習をさせてもらっています。でも通常の訓練はそのレベルなのです。

【百田】 確かに世間の人たちは自衛隊のそんな貧困状況を知らないけど、魚雷1発で1憶円ぐらいするみたいですね。でも、それは必要なカネです。

【江崎】 必要なカネです。だから防衛費を少なくともいまの2倍、GDP比2%にしないと話にならない。NATO諸国も最低そのレベルの防衛費を拠出するように心がけています。

【百田】 本当は防衛費がGDP1%という基準はおかしいのです。国を守るためには、これだけ必要という金額がまずあるはずです。GDPの何パーセントということなら、景気の動静に国防が左右されるということになります。

【江崎】 もちろん、そうです。ただ、余りにも予算不足に慣れすぎてしまって、いざというときに戦えなくても仕方がないと内心思ってしまっているほど、予算不足が続いてきたことを理解してください。

日本の潜水艦や護衛艦は最新鋭で、自衛官も優秀です。私は自衛隊が弱いと言っているわけではありません。問題は燃料、武器弾薬、そして訓練予算をふんだんに与えてください、という話です。

必要な備蓄がなく、補給も不足していて、いざという時に役に立てないのではないかと、心ある現場の人は本当に苦しんでいます。でも、それを言うと、「自衛官のくせに政府批判をするのか」と言われるので、黙っているだけです。

政治家は、もっと自衛官に「忖度」してもらいたいです。
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