電脳筆写『 心超臨界 』

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( シェークスピア )

不都合な真実 歴史編 《 島原の乱の正体――渡辺惣樹 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
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島原の乱は1637年に起きています。先ほどお話のあったカソリックとプロテスタントが血で血を洗う戦いを繰り広げた30年戦争の真っ最中ではありませんか。島原の乱は30年戦争の日本における局地戦であったとも解釈できるのです。世界史を知らずして日本史は語れない好例です。


◆島原の乱の正体はカソリック対プロテスタント

『戦後支配の正体1945-2020』
( 宮崎正弘&渡辺惣樹、ビジネス社 (2020/4/3)、p158 )

【渡辺】 島原の乱とその歴史的背景については宮崎さんとの前著『激動の日本近現代史1852-1941』で詳しく論じているので、本書では一点だけ指摘すると、島原の乱は幕府の弾圧に対するキリスト教徒の反乱ではなく、その背景には、ポルトガルとオランダの対立、すなわち、カソリック対プロテスタントの信仰をめぐる戦いがあった。島原の原城に立て籠(こも)ったカソリック教徒を攻略できたのはオランダ船からの艦砲射撃があったからです。このことは海外の歴史書にははっきりと書かれていますが、進歩史観に立つ歴史観にはそぐわない。だから日本の学校教育からは抹殺され、「野蛮な徳川幕府が可哀そうなキリスト教徒を虐殺し弾圧した」という語りになっています。島原の乱は1637年に起きています。先ほどお話のあったカソリックとプロテスタントが血で血を洗う戦いを繰り広げた30年戦争の真っ最中ではありませんか。島原の乱は30年戦争の日本における局地戦であったとも解釈できるのです。世界史を知らずして日本史は語れない好例です。

またスペイン統治により、フィリピンはカソリック教会が国の隅々まで支配するシステムを構築し、米西戦争でフィリピンを獲得したアメリカはそれを改革するために強硬な手段に訴えなければ、フィリピンの民主化はできなかったことも同書で指摘しました。当時のカソリック教会の実態がどんなに恐ろしいものだったかの教訓で。このことはヨーロッパ世界における宗教戦争の歴史を知らないとなかなか理解できません。

南米でカソリックがいったい何をやったのかという実態を日本人はまず知りませんよ。

【宮崎】 カソリックが南米住民に対し病原菌をばらまき、大虐殺した事実が広まってきました。だいたいマヤ、アンデスの文明を滅ぼしたのだから、大罪じゃないですか。ようするに人の国を盗んで南米全部カソリックの国に塗り替えてしまった。

【渡辺】 しかもカソリック国にするための戦費は南米から持ち出した銀を用いたというのだから酷い。

【宮崎】 しかし日本ではいまだにキリスト教徒が1%超えないことからもわかるように、当時の日本人は非常に賢明だった。明治の廃仏毀釈も、宗教対立というより国家イデオロギーとして神道の政治利用が優先され、むしろキリスト教の再上陸への対応だった側面があります。

それゆえ大東亜戦争の敗北で、ほかの敗戦国に見られたようなキリスト教への雪崩(なだれ)を打ったような改宗現象も日本では起きなかった。

GHQの占領時代にマッカーサーは数千の宣教師を日本に招いて切支丹伴天連への宗旨替えを強要しようとしても、日本の自然信仰がそれをはねのけたのです。切支丹伴天連が絶対神であり、ほかの価値観を認めない狭窄(きょうさく)性を帯びていることを日本人は本能的に知っていたのでしょう。
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