電脳筆写『 心超臨界 』

明日への最大の準備はきょう最善を尽くすこと
( H・ジャクソン・ブラウン・Jr. )

不都合な真実 《 核ミサイルからは誰も守ってくれない――エドワード・ルトワック 》

2024-07-14 | 05-真相・背景・経緯
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もし私が日本の漁民で、北のミサイルが落ちてくる危険のある海域で早朝に操業していたら、東京の政府の、首相か防衛大臣か、誰かが指示を出して自分を守ってくれるのを望むはずだ。日本の老若男女の誰もが、自分たちの残りの人生を、北朝鮮と金正恩の核の脅しに晒(さら)されたまま、生き続けなければいけない事態は避けたいと考えるだろう。国家は国民のその願いにこたえなければならない。


◆核ミサイルからは誰も守ってくれない――エドワード・ルトワック

『ルトワックの日本改造論』
( エドワード・ルトワック、飛鳥新社 (2019/12/13)、p127 )

もっとも重要な点は、北朝鮮の核ミサイルに対しては、対中国とは違い、日本は自力で対処しなければならない、という点だ。

「アメリカの核の傘が日本を守るはずではないのか」と驚かれるだろうか。だが、対北朝鮮に関して言えば、日本は、中国はもちろんアメリカも、韓国も頼ることはできない。これが現実だ。自ら動くより他ないのである。

その理由は、北朝鮮のミサイルに対して、1945年以降の「戦後日本システム」が有効ではないからである。北が核を持った以上、アメリカは日本が単独で攻撃された場合、日本のために反撃することはない。

日本はこれまで、政府も国会も国民も、アメリカの占領下で制定した憲法に心理的に縛られ、自国民が北朝鮮という狂気の国からの脅威にさらされているにもかかわらず、「それでも先制攻撃はしてはならない」と制約を課してきた。

だが、自国民が脅威にさらされている時、その直接の危険を除去するために先制攻撃を行う権利はあらゆる国家が保持しており、日本政府がそうした意思を持つことには大きな意味がある。

もし私が日本の漁民で、北のミサイルが落ちてくる危険のある海域で早朝に操業していたら、東京の政府の、首相か防衛大臣か、誰かが指示を出して自分を守ってくれるのを望むはずだ。日本の老若男女の誰もが、自分たちの残りの人生を、北朝鮮と金正恩の核の脅しに晒(さら)されたまま、生き続けなければいけない事態は避けたいと考えるだろう。国家は国民のその願いにこたえなければならない。この点については序章でも触れた。

フィンランドは隣国のロシアよりもはるかに小さな国だが、ロシアに対して厳しい防衛態勢を取っていて、ロシア軍機がフィンランドの防空識別圏を侵そうとすると、ただちに迎撃戦闘機を差し向けて追い返す。

あるいはシンガポールは、隣国インドネシアやマレーシアが大国でも、それに勝てるだけの軍隊を持っている。シンガポール市民は政府に納めた税金の見返りとして、外敵から守られているという安心感を得ているのだ。

日本も同じである。選挙で誰が政権をとろうと、日本国民の平和と安全を守る義務がある。にもかかわらず、その国民の安全を、金正恩の裁量に委ねているようでは、政府としての責任を果たしているとは言えない。

金正恩はいつでも、任意のある日、自由に決断を下して「大阪をミサイル攻撃するぞ」と、日本人を脅しにかかることができる。そのとき、日本がいくらアメリカに泣きついても無駄なのだ。大阪が攻撃されようとしている、北を攻撃してくれと頼んでも、北が核兵器を持っている以上、アメリカは何もしない。「核の傘があるのだから、やってくれるだろう」などとアメリカに期待するのが間違っているのだ。

日本はそうならないように、できるだけ早く行動する必要がある。
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