PCというのはポニーキャニオンのことですが、亜美さんのデビューは東芝EMIからで、6枚目のアルバム「メリディアンメロン」からポニーキャニオンに移籍しました。1980年の事です。
初期の東芝EMI時代のアルバムは紙ジャケ仕様のCDでボーナストラックまでついてすべて再発されたのですが、ポニーキャニオンの方はCDが普及しだした頃に発売されたものの、ここ数年はずっと在庫切れのまま長年放置されていました。おかげで中古市場では5千円だ8千円だ1万円だと高騰してファンを泣かせていたものです。
それがどうやらこの10月に再発されるらしくamazonでも予約を受け付けています。が、ボーナストラックがあるかとかデジタルリマスタリングされてるのかとかジャケットとか歌詞カードはどうだとか、その辺の情報は一切不明。なにしろポニーキャニオンのHPでも情報がありませんので。
仕方ないので一応元々のアルバムの情報だけ書きましょう。今回再発されるのは
MERIDIAN-MELON(1980年発売)
HOT BABY(1981年発売)
Air Kiss(1981年発売)
Shot(1982年発売)
Miracle(1983年発売)
の5枚の様子。
各々のアルバムについての詳細を知りたい方は尾崎亜美研究室を見て貰えばわかりますが、ここではワンポイントで解説しましょう。まず「MERIDIAN-MELON」は「21世紀のシンデレラ」と「オリビアを聴きながら」が収録されてます。実は亜美さんのオリビアはこれが初出。私はこのアレンジが一番好きだったりします。「ジプシーローズ」とか「冬枯れ」とか、それまでのイメージから脱却したとも言える曲があって当時は相当話題になったものです。もしや問題作だったのか? なんにしても私にとっての80年代サウンドは「21世紀のシンデレラ」のシンセの音と、あのvocoderから始まったのでした。
次の「HOT BABY」はファン以外の人に最も知られているアルバムかも。デイビッド・フォスターがアレンジした海外録音盤で、TOTOのメンバーとかジェイ・グレイドンとかトム・スコットが参加したといえば思い当たる人も多いでしょう。ちなみに、ネット上では「デイビッド・フォスターがプロデュースした」という記述を時々見かけますが、あくまでもアレンジです。皆様お間違えの無いように。
「Air Kiss」の方は同じくデイビッドのアレンジですがこちらは国内録音。ミュージシャンも前作とは違いますが、ギターはなんとマイケル・ランドウ先生です。私の大大大好きなアルバムなので、これをまた正規価格でみんなに聞いて貰えると思うと嬉しいです。
「Shot」はまた亜美さんのアレンジに戻っての作品。私としては当時「我らの亜美ちゃんが帰ってきた」とか思ったものです(?)。よしりんに提供した「ごめんねDarling」「Who?」、高橋真梨子さんでもお馴染みの「漂流者へ」「Stop My Love」などが聞けます。初めての英詞曲があったり結構盛りだくさんです。
「Miracle」はちょっと変わったアルバムですがサウンド的には「これぞ80年代」という感じ。タイトルチューンなんかは当時「なんだ? なんだ? 何が始まった?」と思ったものです。田舎者の私はついていくのが大変でした(笑)
価格は1枚2000円なのでお手頃です。本当はもっと詳細がわかってから宣伝したかったのですが、続報が入り次第またお知らせしましょう。