今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

「でも、何かが違う」とは違う「わたしの毎日」

2019年02月05日 | 石川ひとみ

 鈴木ヒロミツさんの曲で「でも、何かが違う」というのがあります。ドラマ「夜明けの刑事」の主題歌だったことがあるので記憶している人もいるかもしれません。1975年発売なので当時私は小6。その頃聞いた時は「つまんね-、退屈な曲」と思ったものです。

 それが40代中盤になった頃でしょうか、久しぶりに聞いたら歌詞がグサっと胸に刺さって妙に気になる曲になりました。その歌詞は以下の通り。


 想い出の丘が あると言う
 なつかしい人々が 住むと言う
 想い出の丘に 残してきたものを
 とりにおいでよと 小鳥がささやいた

 駆けてゆくには 遠すぎる
 歩いてゆくには もう若くない

 想い出の丘が そこにあるなら
 それだけで それだけで 幸福だよ

 でも 何かが違う でも何かが違う
 でも 何かが違う でも何かが違う


 ようするに「若い頃の体力も気力ももうないけど、もう一度鍛え直すには当然時間はなく若くもなし、過去の栄光さえあればそれでいいかって割り切ってもやっぱりなんか違う」という歌だと解釈します。実際ヤな歌詞です(笑)

 高校時代に部活でやってたスポーツ見るとまたやってみたくなるけど、実際やってた事は相当ハードなので今は無理。別に楽器演奏でも学問でもいいのですが、同じようなことです。昔はできてた事が今は時間も体力もなくてできません。

 それとは別の心の問題ですが、若い頃応援してた当時アイドルだった歌手がまたコンサートをやると聞き「う~む」と思ったのが昨年のこと。聞けばデビュー40周年だといいます。言わずと知れた石川ひとみさんのことですが、彼女のファンになったのが高校1年の時。当時はレコード買うかラジオにリクエストを送るくらいしか応援できなかったのですが、数年経って就活だ就職だという時期に「もうアイドル聞いてる場合じゃないよなぁ」と勝手に思って彼女から離れてしまったのでした。別に嫌いになったわけではなく。

 そういう意味で、私にとって想い出の丘に残してきたものは石川ひとみさんそのものでした。が、あれから30数年、自分の体も心も生活環境も学生時代とは違うし、彼女自身も大きく変わっていることは想像できます。

 なので想い出の丘に行くことにはそれなりの勇気は必要だったわけで、もしそこで箱を開け万一中身がさび付いていたとしても、そこは大人として「40周年おめでとう」と一言告げて静かに立ち去ろうと、今後は陰からそっと見守るだけにしようと思っていた自分がいます。


 しかし、驚いたことにその箱の中は、以前とはまた違う色で驚くような輝きを放っていました。抽象的なことを言ってますが、なによりも40周年記念のベストアルバムだけではなくオリジナルのフルアルバムを出してくれたことが嬉しかったです。

 それが「わたしの毎日」ですが、タイトル曲をはじめ今の彼女の身の丈に合った曲ばかりで、40周年以降の彼女の名刺代わりというか代表作になるべき作品になってました。またデビュー40周年記念コンサートと、その追加公演にも行けて「どうして若い頃の自分が彼女のファンになったか」というのをあらためて納得させられたというか。

 ノルタルジーだけではなく、今になってあらためてファンをやり直せて、心から応援できる相手が出来た私は幸せ者なのでしょう。以前から「尾崎亜美さんとスペクトラムの音楽があればご飯何杯でも食べられる」と公言しておりましたが、そこに晴れて石川ひとみさんの歌も加わりました。好きな音楽に囲まれて、それこそわたしの毎日はこれから楽しく続いて行きます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿