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総力戦研究所を知りませんでした>朝ドラ「虎に翼」

2024年08月06日 | ドラマレビュー

 朝ドラ「虎に翼」で先週「総力戦研究所」というものが話題に出ました。私は聞いたことがなかったので、最初はこのドラマでの創作かと思ったら実際にそういうものがあったのですね。

 Wikipediaによると「大日本帝国において昭和15年9月30日付施行の勅令第648号(総力戦研究所官制)により開設された、内閣総理大臣直轄の研究所である。」で、「各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちに対し、総力戦体制に向けた教育と訓練を目的としたものであった」とのことです。この時期だと首相は近衛文麿ですね。

 昨日のNHKの番組でもこれについて解説していて、ドラマで岡田将生が演じる星航一のモデルとされる三淵乾太郎は、実際にこの総力戦研究所で模擬内閣の司法大臣だったことが当時の文書の画像付きで紹介されていました。

 ただ、この人は戦後これについてまったく語らなかったそうなので、その点はドラマとは違います。

 この総力戦研究所での机上演習の結果、長期戦になれば米国には勝てないという結論が報告されたものの、「あくまでも机上の話で現実とは違う。」とされ結局国としては開戦に踏み切ってしまったわけで、当時所属していた人たちが「戦争を止められなかった。」と悔やむ気持ちはわかります。

 こういうところは歴史に学ぶということが必要と考えます。今回の朝ドラは、史実とフィクションとを織り交ぜた絶妙の脚本になってて本当に勉強になります。

 総力戦研究所については、もしかしたら半藤一利「昭和史」で取り上げられていたかもと思ったのですが私は見た記憶無し。ちゃんと読んでみれば出てるかもしれませんが、いずれにしてもまだまだ知らない事多いです。

 そういえば、朝ドラといえば「絶対創作だ」と思ったのが「あまちゃん」の南部ダイバーの歌。てっきりクドカンが作詞したかと思ったら本当にあった歌でした。ま、南部ダイバーと総力戦研究所を並べるのはいかがかと思いますが。