何気なく図書館で借りてきたのですが、すごく面白かったです。いわゆる時代小説なのですが、「足軽の娘として生まれた主人公が奉公先の事件に巻き込まれ数奇な運命を辿る…」というとありがちな話のように思うかもしれませんが、奉公先や逃避行の先での仕事や街の様子が「乙川さん、あなた、当時も生きてたんですか?」と聞きたくなるほど生き生きと描かれて、思わず引き込まれました。
この人の本を読んだのは初めてなのですが、その分野では出す本がことごとくヒットする人気作家のようですね。知らなかったなぁ。他の作品も探さないと!