吉田豪氏の「元アイドル」とか読むと、アイドルというのも過酷な職業だというのがよくわかります。が、アイドルのファンを長年続けるのもなかなか大変です。トップアイドルのファンだったら周りからミーハーだと言われるし、可愛いけど歌が下手なアイドルのファンなら「あんな下手くそどこがいいんだ」と言われるし、他のアイドルのファンからはやたらと攻撃されたり。
おまけに応援してたアイドルにとんでもないスキャンダルが勃発したり、突然お脱ぎになったり、シンガーソングライターと電撃結婚したり、映画に出たはいいけど松田優作とワッチコンワッチコンしたり、売れっ子ミュージシャンと駆け落ちしたり、相撲取りと結婚したり、素行不良で事務所クビになったり、マネージャーと出来てるのが発覚したりするのは相当ショックに違いありません。(それぞれに該当するアイドルを即答できる人は上級者です。)
それでも一人で部屋にこもって写真集眺めながらレコード聞いてれば満足できる人が強いのか、すぐに違うアイドルに乗り換える人が強いのか、プロレスファンになったりAVファンになったりする人が強いのかその辺はわかりません。が、私の知ってる限りは落胆のあまり出家してしまったという人は聞いたことないです。(そりゃそうか)
私はというとアイドルファンの現役だったのは中学~高校の前半くらいまでで、なにしろ田舎にいたのでレコード買うかテレビで見るかせいぜい月刊明星見てニカ~っとしてるくらいで、当時はインターネットもないし、中学生はアサヒ芸能とか東スポとか問題小説とか読まないので余計な情報入ってこないし、それこそ平和な生活でした。何よりも、好きなのがキャンディーズとか石川ひとみさんだったのが幸福の源でしょう。(まぁ、石川ひとみさんは段々グラビアでの露出度が上がっていったのでハラハラものでしたが)
そういう意味ではアイドルで完全に勝ち逃げしたのは山口百恵かなあとは思うのですが、彼女のファンがそんなに幸せかというとそれはわかりません。ヒクソングレーシーのファンが一番幸せなのかどうかというのと同じでしょう(?)。
と、まぁ今日は久しぶりに「ロミオ&ジュリエット'79」を聞いたのでそんなことを思いました。