死んだ方がましレベル

　米軍基地移設問題では徳之島で大規模な反対集会があったとか。あれが地元で自然に盛り上がったものなのか、市民運動家やプロの活動家の仕事かはわかりませんが、ああいう様子を見るにつけ気になることがあります。

　というのも、徳之島で「米軍基地が来るくらいなら死んだ方がマシ」というレベルの大騒ぎをしてるということは、現在米軍基地がある沖縄の町の人達にはそれこそ大変な負担や苦労を押し付けているのではないだろうかと。

　嫌なのはみんな嫌なんだろうから、どうしたらいいかというのを考えねばいかんのでしょうね。毎日新聞専門編集委員の近藤勝重氏が先週ラジオで「米軍基地の問題は民主党がどう、鳩山総理がどうだと言う前に日本全体とか日米安保の問題として国民みんなで考えねばいかんのでは？」と言ってました。

　言われてみればたしかにそうで、どこも引き受けないとするとどうするの？という事を考える時期に来てると思うんです。また、それと同時に米軍に対しても「あんた物凄い嫌われ方してるで。あんたが来るくらいなら死んだ方がマシやてみんな言うてるわ。」というのをキッパリ言えるようにしませんと。

　米軍基地が嫌なのは騒音なのか事故の危険なのか環境破壊なのか米兵が起こす事件なのか、そういうのも話し合わねばなりません。絶対嫌ということになれば、そもそも日本に米軍基地は必要なのか？という議論も出るでしょうが、そうなったら日米安保そのものについて考えねばならないし、自衛隊を米軍並みの軍隊にして日本を守るという準備も必要でしょう。

　そこまで行く前に「埼玉に米軍基地を移設するか？」という議論があれば私は一応聞きます。受け入れるかどうかはもちろん別ですが、住民税をただにするとか騒音対策補助金出してくれるとかいろいろアイディアもあるんではないでしょうか。（まぁお金だけで解決できる問題ではないでしょうが。）

　なお、米軍がいらないということになった場合は日本独自で防衛力を強化しなければならないわけですが、その前には憲法９条を改正しなければならないので反発が強いでしょう。なので折衷案として自衛隊を大幅に軍備増強して「地球防衛軍」と名づけると。これなら名目上はどこの国を侵略するというわけでもないので社民党も納得する…かなぁ。

　なんにしても「５月までに決まらなければ退陣だ」ということだけで騒ぎ立てるのはやめませんか？　移設先決定のプロセスがうまくいってないという点で批判するのはありなんですが、それならそれで代案を出すべきだと思いますし。