今日のひとネタ

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世間の偏見と戦う

2001年12月17日 | ドラマレビュー
テレビを見てて「またか…」と思った事例。先週のドラマ「恋を何年休んでますか?」ですが、若い銀行員が黒木瞳と不倫しちゃって、それが旦那であり上司でもある人にばれちゃったと。で、結果的に「青森に転勤することになりました…。」ですと。長年青森に住んでた者からすると「ええかげんにせい!」というパターンです。結構小説とか読んでても、「仙台支店に飛ばされて…」とかいう表現は珍しくないんですね。

 私なんか学生時代を京都で過ごして、入社して最初に赴任したのが仙台営業所で、最初の担当地が岩手県で、次の担当地が青森県でした。上記のような屁たれトレンディードラマの脚本家に言わせると、最初から仙台や青森にいる私のような人間は「世間のつまはじき者」であり、「御法度の裏街道を行く嫌われ者」ということになるのでしょう。

 ということで、いい加減に「東北地方=飛ばされた問題児のたまり場」みたいな設定はやめませんか? 考えてみれば、青森県は民放のローカルテレビ局が青森テレビとRAB青森放送と青森朝日放送と3局もあるわけで、浦和レッズの試合以外だれも見てないようなテレビ埼玉1局しかない埼玉県とは情報発信の質・量ともに格段の差があります。ラジオだってAM、FM各1局ずつありますし。

 で、さらに言うと東京からは車でひとっ走りで青森まで行けるわけで(まぁ時間と体力は必要ですが)、それほどどうしようもない地理的状況ではないわけです。だから、左遷されると言うとなぜいちいち青森であって、鳥取とか島根とか福井とか高知とか佐賀とかじゃないのか?と言いたいわけです。もしかして、「西日本=明るい、東日本(特に東北地方)=暗い」というイメージが固定化してるのか? いえいえ、兵庫県の日本海側とか佐渡島、八丈島とか、トレンディードラマの設定上は日本国内ではないような所というのはいくらでもあるので、脚本家の人にはもっと豊かな発想を持って欲しいです。

 しかし、「忙しいからテレビ番組はめざましテレビしか見てない」と言ってるわりには、しっかりとトレンディードラマを見てること。それも、いちいち反応しながら…。



※この記事は、当時@niftyのホームページサービス「@homepage」上で開設した「太陽別館・午前零時の旋律/今日のひとネタ」に掲載した記事をgooブログに転載したものです。記事を書いた当時はまだgooブログサービスが存在していませんでしたが、「@homepage」が廃止となったため、過去の記事の保存の目的で行ったものです。その辺の事情はご了承いただいた上でご覧いただければ幸いです。