ばあさまの独り言

ばあさまから見た世の中のこと・日常生活のこと・短歌など

2021年の始めに

2021年01月13日 | 随筆
 新しい年を希望を持って迎えました。まずは今年はコロナウイルスに打ち勝たなければなりませんし、政治情勢も何となく激動を予感させるようで、漠然とした不安がよぎらないではありません。
 しかし、科学技術の進歩は著しく、去年は宇宙でも大きな進歩を見せました。私達には想像もつかないような距離からの地球観察の様子を見聞きしたり、日常的に衛星放送の恩恵に浴している事を思うと、宇宙旅行も遥か遠い未来や夢ではないとも思えます。 
 現在は、私が物心ついた頃とは全く違う世の中です。国際宇宙ステーション(ISS)で、米航空宇宙局(NASA)は、民間人が有償で国際宇宙ステーションに滞在できるようにすると既に発表しています。ただし、旅行費用は1人60億円を上回るらしく、様々な訓練を受けて、更にこの費用を購え、頭脳・体力共に耐えうる人が居るのか?と私にはいささか遠い未来の期待のように思えますが、既に世界的には宇宙へ旅立つ人もいますし、夢は無限に広がります。
 米ニューヨークで行われた会見で、NASAが民間人も有償でISSに滞在できる、という企画を発表したそうです。
 この半世紀に進歩した科学の発達は、かつては想像でしか無かった世界を大きく進歩させました。宇宙に果てしが無いように人類の未来も無限なのでしょうか。地球を含むような天体が他にも沢山あって、将来人類がワープして宇宙旅行を楽しむ事が実際にあるのでしょうか。考えると夢のようでもあり、近い将来そんなニュースに接するのでは無いか、とも期待されもします。
 ISSは地球から高度400キロの軌道を周回、各国の宇宙飛行士らが科学的実験などを行う有人施設ですが、民間への開放は年間2回で、それぞれ最長30日まで滞在が可能だそうです。
 滞在を希望する民間人は、宇宙飛行士になるためのテストを受ける訳ではなく、NASAの飛行士並みの医学的基準をクリアし、必要な訓練を経て認証を受ければ、ISSでの“宇宙生活”を満喫できる、とあります。
 気になるお値段は、ISS内のトイレなど設備使用料が1泊あたり1万1250ドル(約120万円)。空気や食料の費用が同じく2万2500ドル(約245万円)で、締めて1泊3万5000ドル(約380万円)。これに宇宙船での地球との往復交通費として、5800万ドル(約63億円)が必要になるとみられる、とありました。(註 発表当時 2020年夏)
 既に体力的に無理な私は想像力で楽しむくらいですが、きっと若い人達には、胸の弾むニュースではないか?と思ったりしています。大雪で交通不便な地域もあるようですが、ニューイヤー駅伝やサッカーや大相撲のニュース等スポーツ関係のニュースも目白押しの日々です。
 人類の科学技術の発達は、宇宙工学や核を含む兵器工学に突出した進歩を遂げて、国際関係の争いに優位に立とうと血眼になっている姿も見え隠れし、大いに反省するチャンスの年にしたいと思ったりしています。
 新型コロナという予想だにしなかったウィルスが突然人類に襲いかかり、後遺症もある事ですし今や人類が一体となって、これの克服に全力を挙げなければ、人類の存続すら危うい事態となってしまいました。
 人類が生存する為の智慧すら、充分に持ち合わせていないのだという事実を付き付けられて、呆然としている姿を宇宙の彼方から飛行士はどんな気持ちで眺めている事でしょうか。
 人類はまだまだ助け合って行かなければ生きて行けない、弱い存在である事をしっかり自覚する年にしたいと考えています。新しい年に新たな希望を託して、この一年も頑張りたいと思います。
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