2024/09/30 読売新聞オンライン
新宮市と三重県紀宝町との間で整備していた自動車専用道路「新宮紀宝道路」(2・4キロ)が完成し、29日、県境を流れる熊野川にかかる河口大橋(821メートル)上で「2県交流綱引き大会」が行われた。
新宮紀宝道路は、新宮市あけぼのと紀宝町神内を結び、「紀伊半島一周高速道路」の一部となる。完成により、国道42号の渋滞緩和や地域の救急医療体制の確保が期待される。
綱引き大会は、両県の交流を深めようと1999年から2003年まで行われた実績があり、今回、両市町などでつくる実行委員会が開通記念イベントとして復活させた。
競技は「こどもの部」(各130人)と「おとなの部」(同220人)に分かれ、3本勝負で実施。参加者は「ワッショイ」のかけ声とともに、歯を食いしばりながら長さ250メートル、重さ450キロの綱を引っ張り合い、結果はいずれも和歌山の2勝1敗だった。
新宮市立神倉小3年の男児(9)は「綱は重かったけど、思い切り引っ張った。勝てて良かった」といい、紀宝町から参加した会社員の男性(33)は「小学生の時に参加して以来。腕力には自信があったが疲れた。来年もあればぜひ雪辱したい」と話した。