2024/09/30 読売新聞オンライン
戦前の植物園の模型などが並ぶ展示(左京区で)
左京で特別展 写真や模型など70点
今年で開園から100年を迎えた府立植物園(左京区)の歩みを振り返る特別展「植物園のはじまりと100年の森」が、隣の府立京都学・歴彩館で開かれている。11月10日まで。
府立植物園は、府が古代から残る森を敷地に取り込み、植樹を進めて整備。明治神宮造営局の技師だった寺崎良策を招くなどして1924年に開園した。
戦後は連合国軍総司令部(GHQ)の占領下で敷地の多くが将校の住宅に転用された。57年の返還後、樹木が伐採された園内を再興したという。
展示では、当時の写真や戦前の植物園の模型など約70点が並ぶ。国内外で力を入れた種子の収集活動を紹介する35年の新聞記事や、海外の植物園向けに作成した交換対象の種子の一覧も見ることができる。府立京都学・歴彩館の担当者は「歴史ある植物園を次代につなぐきっかけにしたい」と話す。
入場無料。午前9時~午後6時(土日は午後5時まで)。10月9、14日、11月3、4日は休館。