半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

mottainaiけど、ほどほどに

2023年07月12日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」の手紙です

 暑いですね~ 今日は最高気温が36℃あるそうです

 今年の梅雨は曇天でも最高気温が30℃超えしていたので、「いったいどうなっているんだ」と思っていましたが、やっぱり晴れたらこんなに高い気温になってしまうんですね~

 それにしても暑いのは本当に大変です。人間の身体には調節機能があるとは言え、やはり限度があります。曇天の中で31~32℃は草取りなどをしても汗が噴き出るだけで、気持ち悪くなるなんてことはありませんでした。

 ただ、33℃を超えて日射を浴びながらの畑仕事はちょっと力仕事をするだけで息が切れ、無理しすぎると身体にダメージが残ってしまいます。なので、日中やらないといけない仕事があれば、ぼちぼちでササっと終わらす事が肝心です。

 また、ハウス仕事の農家さんにとっては40℃超えの中での仕事になる事もあります。夏野菜を家庭菜園で作る時は露地物が当たり前ですが、プロ農家にとってはハウスが基本です。ハウスの上に遮光ネットをかぶせて日射を防ぎ、ハウスの裾を開けて風通しを良くしながらの仕事です。なのでみなさん、汗かき仕事は朝や夕方、日中しなければいけない仕事は収穫などコツコツ手を動かすだけで良い仕事が多いです。

 私の場合は全て露地で作っているので、収穫物が沢山あると、「全部穫りきろう」と暑い中でも頑張ってしまいます。すると身体にダメージが溜まってしまいます。

 今は収穫物としてはキュウリ、ミニトマト、ピーマン、オカヒジキ、インゲン、枝豆、青シソ、ゴーヤなど盛りに入っています。それをきちんと全部穫ろうとすると結構な時間がかかるのです。特に枝豆は膨らんだ鞘を1つ1つ、インゲンも長く生育したものだけを選別するので、結構手間なんです。収穫以外にスイカの整枝、ミニトマトの芽かきや誘引、そして草取りもあるので、ちゃんとやろうとするとあっという間に時間が過ぎ、いつのまにかプチ熱中症になってしまいます

 そういうことを毎年繰り返してきたので、最近では「もったいないけど、全部やろうとするのは止めよう」と思うようになりました。なので、本当に暑くて身体が参ってしまいそうな場合は、収穫出来る物もあえて穫らないで放置して仕事を終わらす、という事を心がけるようになりました。

 「mottainai」という言葉を世界に発信してくれたのは、環境分野でノーベル平和賞を受賞したケニアのマータイさんでしたね。ケチケチする、貧乏くさいと言うのでは無く、mottainai、あるいは最近ではSDG'sやエシカル消費という言葉を使うと、良い事をやっているという肯定感が上がります。日本人の昔からの心、「物にも魂が宿る」という思想で、新しい物を次から次に使い捨て消費するのではなく、丁寧に最後まで使い切る、というのは美しい生き方ですよね。

 そういえば、うちのTVがついに壊れました。うちは未だにブラウン管TVなのですが、チューナーが壊れてしまったのです。ブラウン管を使っていた理由は、地デジ導入の際に家族から反対論が噴出したこと、そして今まで壊れなかったからです。「壊れたら買い換えよう」と言っていたのですが、実際はTV自体は壊れず、外付けチューナーの2代目が壊れたのです。昔の日本の家電製品は長く壊れないのが技術でしたが、今は7年ぐらいでちょうど壊れるようにするのも技術だそうですよ。

 またチューナーを買えばTVは使えるのですが、テロップの端が映らず見れないなど不都合もあるので買い換えようと思います。mottainaiという心は日本人が今後も伝えて行くべきだと思いますが、まあ、夏野菜と同じでほどほどでも良いかな、と思っております

コメント
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