半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

収穫の秋でした

2021年10月20日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です

しばらく寒い日が続いていますね。この前の(土)(日に開催した米農家の根本さんとやっている「田んぼと畑の耕育教室」も、日曜日はあいにくの雨。それでも60名を超す方が参加して賑やかでした

 今月は枝豆の収穫、サツマイモのシルクスイート、里芋の収穫、そして天日干し米を食べました

まず、枝豆は12月になると大豆として収穫するものを今の時期に早穫りすることで枝豆として食べられます。一般的にはビールと一緒に、ということで夏に食べるものと思われていますが、あれは夏大豆とも言われる別の種です。本来、大豆というのは夏至を過ぎてから、つまり日が短くなっていく時期に花芽をつける性質があるため、6月下旬から7月に蒔くのが一般的です。そうすることで10月には枝豆として食べられるのです。夏の大豆と違ってやっぱりじっくり育った秋の大豆の方が格別ですよ

 サツマイモは今は甘くて柔らかい紅はるかやシルクスイートが人気です。昔は鳴門金時や高系と言われた種類が普通だったのですが、その後、ほくほくのベニアズマが出てきて長い間、主流となりました。それがこの10年ぐらいでスイーツ感覚として食べられる甘めの芋に主流に変わりました。ご年配の方はやはり昔ながらの金時芋やベニアズマのホクホクが美味しいようです。私はシルクがちょうど良いのですが、焼き芋にするなら高系が一番美味しいかな、と思います。しかし、昔ながらの芋は病気はウイルス、虫に弱く、また何十年も作り続けられてきたことで畑に合わなくなってしまいました。金時芋を作っている人は私の知っている限り成田ではいませんし、ベニアズマに関してはこの2~3年で一気に作る人がいなくなってしまいました。これも時代ですね~。

ちなみにシルクは堀り立てでも十分美味しいのですが、はるかは掘り立てはまずくて食えたものじゃありません。はるかは収穫してから1ヶ月は寝かせる、というのが一般的なんですよ。

 サツマイモはほとんどの方が収穫したことがありますが、里芋はやったことが無い人がほとんどです。種芋を植えるとそこから親芋が出来るのですが、それはほとんど流通せず、子芋、あるいは孫芋が流通しています。親芋はお手入れが面倒臭いのです。ところが親芋はホクホク味わい深くて美味しいのです。セレベス、あるいはお正月に使われる八つ頭が親芋なのですが、どちらも聞いた事が無い方が多く、言葉では説明しにくくなってしまいました。

やはり体験頂く事が一番で、初めて掘った方は「へ~、里芋ってこう出来ているんだ」と興味津々になります。ちなみに小さな子どもには里芋の葉っぱを「トトロの葉っぱだよ。水を乗せるとビー玉みたいできれいだよ~」といって渡すと、みんなニコニコになり、それが可愛いです

 その他、今回密かに人気だったのが籾殻の山。収穫したお米を籾擦りした後に出来た大きな山を見た子ども達は目を輝かせてよじ登ったりキャッキャとかけあったり。「服についたらなかなか取れないし、肌に触るとチクチクするよ。それでも良ければお家の人がOKなら自由に遊んで良いよ」と言うと、ほとんどの親御さんが苦笑いしながら自由に遊ばせていました

ああいった場所は1時間でも2時間でも子どもは遊んでいられますからね~。こんなに自然に触れられて自由に遊べる場所も少なくなってしまいましたから、日常を忘れて思いっきり遊べる場は貴重だな~と主催者ながら毎回思います。今年は過去に無い程の参加数となっていますし、来年の問い合わせもちらほら入っています。温暖化が身近に感じられる世の中になり、そこにコロナとSDG'sの広がった影響でしょうが、自然や農を求める人達が爆発的に増えているな~と感じます

コメント
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