半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

LEDって

2018年10月05日 | 自分の時間
最近、LED照明の車や街灯が増えてきていて、私には、まぶし過ぎて困ってます

LEDって、なんだか自然じゃない光だよね、とか、おかしいよね、と、夜に車で対向車線に並ぶ光を見るたびに思ってます。

ってなことを思っている人は、まあ世の中にはほとんどいないでしょうが

何か月か前、池袋のビックカメラに行ったら、東京都がLED交換に助成する、という小池知事のポスターが貼ってあって、「あぁ、東京オリンピックに向けて、エコ都市とかうたいたいんだろうな~」と思ったものの、「それでいいのかな~」と疑問に思ったのです。

まあ、世の中全体が「LEDはエコ」という感じで、疑問を持つ人はいないのでしょうけど


ブルーライトは目に悪い、ということで、何年か前に、JINSがブルーライト用の眼鏡をヒットさせましたが、そもそも論で「LEDは辞めた方が良い」とはならないのでしょうね。

でも、私にはどうも自然光と違い過ぎて、また蛍光灯とも違って、生理的に嫌だな~、と感じるのです。

まあ、LED反対派もネットを調べるといて、色々な諸説がありますが、要するに自然光はプリズムを通すと虹色になるように、色々な波長が混ざっているわけです。

ところが、LEDは単色、つまり一定の波長が出すもので、自然界には存在しえない波長の光を出します。


例えばブルーライトと言われる紫外線に近い青色の波長が出ますが、赤色の波長は出ません。

まあ、正確には赤色の長い波長を出すLEDもありますが、一般的なのは波長が短いブルーライトで、それに黄色っぽい波長を混ぜて、白っぽく見えるようにしています。


青の方が波長が短く周波数が高い。

赤い方が波長が長く周波数が低い。


青い方は紫外線に近く、赤い方が赤外線に近いと思えばいいかもしれません。

太陽さんはもちろんのこと、人工的に光を作るとなると、自然界は燃えて光が出る、つまり赤外線を含んでいるのが光の特徴で、昔の電球などは電気を熱に変えて明るさを出していました。(電気を熱に変えるから効率が悪いと言われる所以です)

だから、火から出る自然の光に近いといえば近いのです。

蛍光灯は紫外線を出すのですが、赤外線なども含んでいて、まあ不自然ではあるのですが、光の分布は紫から赤までまんべんなくあるので、自然界に存在する光といえばそうなのです。

ところが、LEDは、電気を熱に変えずに単色を発光出来るし、効率が良く消費電力が少なくて済むのですが、波長が短いブルーライト中心の光、というのは自然界には無いわけです。


イメージで言えば、昔の塩は「海水塩」だったのが、「NaCl99%」の塩化化合物を「塩」とした歴史に似ていますよね。

海水の塩は、ミネラル、つまり、マグネシウムやマンガン、カルシウムなど様々な微量要素と呼ばれるものがあった。
生物はそれを前提に生まれたわけです。

ところが、工業優先で、ビニールを作るための塩化化合物を作る海浜地帯を作るために、日本はいわゆる塩田法で、塩田を法律で70年代に禁止しました。

そこで、工業的に作られたのが、日本専売公社がNaCl99%の昔の様々なミネラルが混ざっていた塩とは全く違う物を作り、70年代から2002年まで、海水塩、つまり自然塩と呼ばれるものを作るのを禁止しました。

そして、70年代に生まれた私とかはずっとそういった「NaCl」を「塩」として摂り続けてきたわけです。

しかし、「赤穂の塩」とか「海の精」など、法の網をかいぐぐりながら「本当の塩」を作り続けてきたところもあり、専売公社が解体された後、ようやく「普通の海水から作る塩」が解禁されたわけです。

私の師匠の高柳さんは、「ある生物学者も言っているが、自然界で純度99%以上のものなど存在しない。それは単なる化学物質だ、というが、それはあながち間違いじゃないと思う」と言っていました。

その通りだと思います。

植物だって、昔は「窒素、リン酸、カリの3大要素があれば育つ」といって、化学肥料が広がりましたが、途中で病気が横行し、「微量要素」、つまり、鉄、マンガン、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが光合成の葉緑素には必要、という事が広がりました。

人間も同じです。

今はミネラルが足りないと騒がれ始め、「にがりは体に良い」「天然塩は味が違う」というようになり、かつての「化学物質のような塩」は下火になりました。

ただ、70年代に作られた人造塩が「あれは自然界に存在しない、おかしなものだった」と、反省は無いわけです。


だから、いつか、LEDも「あれは、おかしかった」とはならないのかもしれませんが、「自然界で単一で存在するものは無い」、という事は、とても大きな示唆だと思うのです。


農業で言えば、堆肥など、1gに1億の微生物が住んでいます。

小さな小宇宙、という人もいますが、そこに「億単位の生物の多様性」があり、例えば、センチュウというのが増えようとすると、それを襲うようにバクテリアが爆発的に増えます。

生物多様性というのは人間が作った言葉ですが、自然界は1つのものが爆発的に広がる、という事が無いよう、生態系を作り、バランスを整えています。

そして、色々な微生物の排泄物、死体などがいわゆる「タンパク質、アミノ酸」として、また葉っぱなどが分解されて出た「水溶性炭水化物」などが植物の根から吸われ、植物は健全に育つわけです。

土壌燻蒸剤で土の中を完全殺菌殺虫し、そこに窒素、リン酸、カリの3種類の化学肥料を入れて作った野菜は、栄養価もなく、健康ではなく、虫や病気にやられてしまう、という事実が、「多様性のない世界はおかしくなる」という事を示しています。


同じように、光のも波長の分布があり、それが何十億年も前から前提で生物の遺伝子は育ってきたわけです。

そこに単色、つまり一定の波長を取り出して浴びせられたら、そりゃ、目だけでなく生体として、細胞レベルでおかしいと感じるのは、当たり前だと私は思うのですが、そんなこと、忙しい現代で考える人はいないでしょうね。

今、科学的に問題視している人としては、例えば、アメリカでは「夜間のLEDの照明の光度を下げる」というのがあるそうです。
夜にブルーライトを浴びると、目の組織を修復する機能が働かなくなるからだそうです。

昼間に赤外線に近い赤色の長い波長の光を浴びることで、昼間でも紫外線を浴びつつも修復も同時の行われている、という学者がいます。

それがブルーライトになると、昼間の修復が進まず、夜もまた同じことが続き、将来、大きな目の病気になるリスクがある、と訴えています。

また、そもそも波長が短い、つまり周波数が高いブルーライト自体が、体に有害な電磁波として悪い、という人もいます。
携帯電話の電波、電子レンジの電磁波と同じ理屈ですね。


色々な諸説があるようですが、この流れはどうにも止まらないのでしょうね?

とにかく眩しいし、理屈抜きにして、生理的にどうも受け入れないんですよね~。
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