半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

岡倉天心、横山大観などの六角堂&ガラス工房

2016年03月27日 | 素敵な空間・イベント
旅行2日目は、朝風呂を浴び、お腹いっぱいのところ朝ごはんを食べた後、まずは近隣観光へ。

泊まった「五浦観光ホテル」断崖の上にそびえたつホテル。
外から撮るとこんな感じです。


目の前から広がるオーシャンビューは最高のところです。
朝は曇りだったので、日の出は雲に隠れて見えなかったのですが、雲から出てきたところを部屋から撮るとこんな感じ。


遠くにはお船も浮かんでいて、「空と海」が一面に広がり、波音が聞こえてくる最高のシチュエーションを楽しめます


このホテルから目と鼻の先にあるのが、岡倉天心、横山大観などの画家が都落ちして近隣に住み、思索を練ったと言われる「六角堂」という小さな庵。


この六角堂は、崖の先端に建てられているので、3方にはごつごつした岩場や磯が広がっています。



岡倉天心は芸大の前身の東京芸術学校設立の中心人物となった人で、その後、色々あっていわゆる業界からはじきだされ、美術院というのを設立し、その愛弟子であった横山大観などを引きつれ、この五浦海岸に長屋のようなところで修行僧のような生活を送りながら、美術活動に注力したそうです。

その長屋のような住まいの目と鼻の先にあるのが「六角堂」で、ここは思索をしたり、お茶をたてたり、といった場所として使ったことがあるそうです。

しかし、ここは実は2011の大地震の高さ10mを超す津波で流されてしまったそうです。

地元の方々や茨城大学の方々などを中心に「復活プロジェクト」が組まれ、流されたものを海底捜索をしながら建物のパートを探し、またもともと何度も改築されていたので、これを機に当初の姿に戻すべく、様々な分析をして、新たに建立しなおしたそうです。

六角堂の柱は5角形なのですが、その柱1本1本は同じ大木の1本の大木の杉から切り出したのですが、昔ながらの考えに従い、木の北側の部分は北側の柱に、木の南側から切り出した部分は南の柱に、と、昔の宮大工の思想、考え方で作ったそうです。

高柳さんも良く言っていますが、素材も育った環境にあわせて使う場所を考える、ということが昔の日本の大工思想・技術にはあったんですよね。

また、「雪見灯篭」も津波前には無かったのですが、当初の建立されたときの写真に写っていたので、これを機に一緒に復活させたそうです。



そして、この六角堂だけでなく、私が泊まったホテルの温泉も、実は海岸の目の前、つまり段階絶壁の下にあり、目の前に波音を感じるぐらいの場所にあったそうなのですが、津波で流されたため、今は崖の上のフロアーに移築されたそうです。

茨城といっても、ここは茨城と福島の境で、いわき市が隣接しているぐらいですから、それほどの津波の被害があったと知っても納得です。

茨城の海岸線を走っていると、津波が来たら逃げ場がないな、と思うところも多々。
また東海村を途中通り、北茨城は福島に接していて、原発のイメージが色濃くあるそうで、気にする人は来ないみたいです。


さて、近隣探索の後は、ホテルから車で30分ほどのところの山の上にある「ガラス工房sileca」というところへ

ここでは色々なガラス細工体験が出来るそうで、予約をすれば吹きガラスも作れるそう

ただ、今回はもともとあるグラスに「リューター」と言われる道具で表面を削りながら絵を描く作業をやることに。

まずは紙に下書きをし、それを元にグラスにリューターで絵を削ってつけていきます。

お兄ちゃんはジバニャンの漫画を書いて、1時間ぐらい集中して削っていました。


私は家族の顔でも書こうと思ったのですがスペースの都合もあり、子ども達の似顔絵を描きました



ちなみに、ここで働いているスタッフのお姉さん達はとてもフランク。
そして、スタッフの方が作ったと思われる作品も展示してあったので、色々聞いてみると、お姉さんた達はガラスが好きで専門学校や大学に行き、その後、ここに就職したそう。

そしてここに来る観光客にガラス細工指導をしながら、時間がある時は併設の工房で創作活動をしているようです。


「じゃあ、将来は個展を開いて独立するのが目標なんですね?」と聞いたら「いや、まあ出来たらいいですね」とはにかんでいましたが、こういったことを目指している子達が楽しみながら仕事が出来る職場があるのは、とってもいいことだな~と思いました

我が家の工作好きのお兄ちゃんも、自分の才能を発揮できるこういった道へ進めたらいいな~

そんなこんなで、ガラス細工に集中していたら14時頃に。

最後に海の方の漁協直営のレストランに滑り込んで、豪華な海鮮丼を食べましたが「美味しいね~」とみんなで言いながら、食い疲れ感が。。。

まあ、たまたま当たってしまった旅行ギフト券を使って来ましたが、茨城、結構満喫できましたよ

とはいえ、我が家にとっては結構、散財してしまったので、しばらくは節約して生活していきましょう
コメント
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