半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

子供を満たすようにしたい

2013年05月17日 | 自分の時間
明日は運動会です

小学校の運動会が5月に開催するのはちょっと無理があるという思いを持っているのですが、学校には学校の予定があるでしょうし、聞くところによると父兄から「夏の暑い時期に練習をさせたくない」という声もあって、暑くなる前に運動会をやるとの話も

でも、昭和生まれの私は運動会は体育の日
やっぱり秋空の下で、というイメージがあるんですよね


それはともかく、先日の幼稚園参観でちびっ子達の感受性溢れる愛らしい姿を見て「あ~、素敵だな~」と思っただけでなく、それが小学生になると突然「規律」を求められ、感受性を封じ込まれ、色々なことをギュッと教え込まれるのは大変だよな~、と改めて思いました。


大人だって「5月病」というのがあるぐらいですから、心と体と環境が一体の子供達にとっては、幼稚園から小学校へのステップアップは本当に大変なことです。

だから、1ヶ月どころか夏休み前の3ヶ月ぐらいは「お友達と仲良くなること」「先生と信頼関係を結ぶこと」「学校になれること」を第一にした流れにしたらいいのではないか、と思うのです。

現場を知らない私が勝手に思っているだけなのですが、子供が好きな外遊びや体育、プランターでの野菜育て、音楽とダンス、図工、お絵かき、オリエンテーション、そんなのが授業の半分でもいいでしょうし、7月に何か発表会や作成物をつくるのを目標に、じっくりクラスを作っていく時期なんじゃないかな~、と思います

1学期をそういったことだけに当てたとしても、先生が好きでお友達がたくさんいて「行くのが楽しい学校」になれば、1年生の授業の内容なんてや後でいくらでも追いつけるわけですものね


そんなことを思っているので、まだお友達がきちんと出来ていない慣れていない状態で「一致団結」が出来ていない5月に運動会をやるのはどうかな~、と思っています。

生徒だけでなく先生も大変でしょうしね


私の周りには「裸足保育」や「わらべ唄」など、どちらかというとお稽古より子供を伸び伸び育てる志向を持つお母さんが多いので、考え方も偏っているのかもしれませんが、同じ幼稚園のママさんが昨日うちの奥さんとランチしたときに、やっぱり「幼稚園とのギャップに疲れている子供に対する心配ごと」が共通の話題となったそうです。


ついこの間まで幼稚園児だった子供達を「規律正しくまとめあげる」ように導くのは並大抵ではなく、そのために鈴を鳴らして注意を喚起したり、1人1人の姿勢を正すようにしたり、忘れ物をなくすようにしたり、そんなドタバタしている中で運動会できちっとした行動をとらせるなど、本当にすごいことです。

先生が入学してわずか1ヶ月の1年生をそこまでまとめあげるのは、並大抵の努力ではないでしょうし、それには経験や技術がとても必要なのだと思います。それを授業でやっているなんて、本当にすごいことで普通の人は絶対できないと思います

でもですね、やっぱりそれは「無理をしているんだろうな~」、と思います。
子供も先生も。。。



自分が子供の時はまだ先生も親も家庭も社会も余裕があったんだと思います。
先生はべランダでタバコをすっていたり、悪がき(?)のケツを蹴ったり、色々ありましたが、それでも「先生が好き」であれば、子供にとってはそこは楽しい場になるのが小学校でした。

私が6年生のときでさえ、塾に行く子はクラスに2人だけで、塾に行っている方が圧倒的少数で「ガリ勉」みたいに言われていました。


しかし、今は塾に行く子がほとんどと言いますし、ベネッセや公文なども多数あり、子供は「家庭」「塾」「学校」の3箇所が居場所になっていると言います。

そういった社会環境の中で、親の余裕が無く、家庭や地域の役割だった「子供のしつけ」も学校が担わなければいけないような雰囲気、あるいは学習指導要領にでも書いてあるのでしょうか、学校や先生も色々な苦労をされながら子供達を規律正しくまとめあげなければいけないので、多分、昔より本当に大変だと思います。

なんというか、あそびの部分が無い、という感じなんでしょうね。

学校の先生もウツになるという人が多いとききますし、管理職を目指したくない、あるいは辞退する人も多いとききます。
先生も大変なのでしょう。


そして教える側の先生もそういった人が出てくるような時代ですから、小さい子供が大変なのは当然なわけです。

事実、小学校に入って給食を急いで食べなくてはならず吐いてしまう子供、慣れないまま5月の運動会の厳しい(?)練習でノックダウンして学校に行けなくなった子供がいることを知りました。


社会全体の窮屈さというか、「こうでなければいけない」みたいなことを学校に押し付けて、学校も窮屈な場所になってしまい、そこに息苦しさを感じる子供は多いのでしょうね。


運動会も「5月に開催すること」は決定事項であって、その「納期」までにいかにしあげるか?が勝負になるわけです。
それだから先生も大変、子供も大変。


私が話を聞くお母さん達が運動会について教えてくれました。

「1年生の運動会なんて、子供には悪いけど大したことないですよ。50m走って、ダンスして終わり。ダンスも幼稚園の年長さんのときの方がすっごくしっかり出来ていたのに。『こんな程度なの?』という感じです。だからそんなに感動とかしないと思いますよ」

言われてみればそうなんでしょうね。
年長さんは「幼稚園生活の集大成の1つ」として、長い時間をかけて練習を積み上げてきたわけです。
一方で小学1年生では、入学してたった1ヶ月しか時間が無いのです。
「形を何とか整える」のが精一杯でしょう。

でも、それじゃあ「何かに向かって頑張ること」「クラスみんなで力をあわすこと」といった運動会の目的があまり果たていないんじゃないかな~、と思います。

そんな状況でも「本番」までに先生も生徒も「仕上げなければいけない」のです。
先生は大変、でも子供は先生だけでなく親からのプレッシャーもあって一番大変でしょう。

「運動会の練習、頑張っているね」という言葉もかけますが、親としてはその言葉も正直どうなのかな、と思っています。

それは「例えば3段ピラミッドを作るために力を振り絞って頑張った年長さんの頃の練習」とは質が違って「慣れない中、先生の言われたとおり、あるいは上級生に合わせた動きやプログラムを進ませるための順序などをきちんと守る」といった頑張りなんですよね。


だから、この時期は多少学校で言われたことが出来なかったとしても、あるいは運動会の結果がどうであろうと、親は頑張っている子供の心が満たされるような場所になれるよう、和やかな家庭と穏やかな心を持って優しく抱きしめてあげれるよう心がけるのが仕事だと思っています
コメント
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